麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2015年09月29日(火)
しかしながら全ての物語を作者らしい幻想と哀愁で纏めあげた表題作が小説として圧巻であり、「惑星カロン」というタイトルに象徴される、ありえざるものを見事に描き出している。ミステリとしてはあまりお勧めできないが、初野作品が持つ雰囲気が好きな読者ならば至福の一時を堪能できる作品である。
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posted at 22:18:28
ハルチカシリーズの五作目。本作は「呪いの正体」「音楽暗号」「逆密室」「人間消失」と、取り上げている謎だけ見ればいかにもミステリ度が高そうに思えるが、残念ながらこれまでのシリーズ作と比べるとミステリ度は最も低い。
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posted at 22:18:16
初野晴「惑星カロン」読了。チカが手にいれた呪いのフルート、怪しい人物からメールで届く音楽暗号、旧校舎で起きた鍵全開事件、そして謎の楽曲「惑星カロン」との出会い……コンクールと文化祭を経て、ちょっぴり成長したハルタとチカの許に、またもや難題が持ち込まれて――!?
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posted at 22:18:05
ただ最終的な真相に関しては前作同様、設定から見えやすい部分もあるものの、様々な工夫を凝らすことで全て見抜くまでには至らないようにしているのは好印象。些か詰め込みすぎた感もなくはないが、前作よりも着実に作者の成長を感じることができる力作である。
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posted at 01:15:45
ここで語られる真相そのものは恐らく○○○を使ったミステリから思い付いたのかもしれないが、それを巧くホラー的設定に組み込んでいる点は○。そして続く二編目は最初からオーソドックスな孤島ミステリの展開で、これでもかとばかりに推理合戦を詰め込んでくる。
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posted at 01:15:15
前作「人間の顔は食べづらい」で見せた飴村行的グロテスクな世界観とクイーン流のロジカルな推理合戦を更にパワーアップさせた怪作。まず本作がユニークなのは全二編の中編集のような構成になっている点で、一編目はホラーとしか思えない流れから探偵の登場を機にミステリへと反転する展開が見事。
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posted at 01:14:17
白井智之「東京結合人間」読了。男と女が互いの身体を結合させ、結合人間となって生殖を行う世界。売春斡旋業を営んでいた三人組が不思議な少女との出会いを機に起こした凄惨な事件と、一切嘘がつけない特殊な結合人間たちが集められた孤島での連続殺人が結び付いた時、驚くべき真相が明らかになる。
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posted at 01:13:39