麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2016年03月02日(水)
更にこのシリーズではお馴染みのエロミスとしても、飛鳥部勝則の某作を思わせる大胆なトリックを使っていて実に申し分ない。そして極めつけはギャグと感動紙一重の結末……本作は奇跡的なバランスで成立させた現時点での作者の最高傑作である。
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posted at 23:01:43
これだけだとピンとこない人もいるかもしれないが、実際読み終わってみると正にその通りだったとしか言いようがないのが凄い。本格は本格でもネタは完全にバカミスであり、しかも誰もがよく知ってるお約束とも言えるものだが、それをここまで社会派要素と溶け込ませた作品を自分は他に知らない。
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posted at 23:01:12
傑作。以前、本作について作者は本格ミステリと社会派の融合を目指したと語っていたが、それが具体的にどんなものかは作中で登場人物の一人が言及している。曰く「本格のルールが現実社会のルールをも侵食し、両者が混然一体となるような作品」だと。
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早坂吝「誰も僕を裁けない」読了。「援交探偵」上木らいちがメイドとして働き始めた東京都にある異形の館で謎の連続殺人が発生。一方、埼玉県に住む高校生の戸田公平は資産家令嬢と恋に落ちたのも束の間、ある理由から逮捕されてしまう。二つの物語が繋がる時、驚愕の真相が明らかになる――。
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posted at 22:59:04
その他、ミステリマニアたちが集まって犯人当て小説に挑戦する「最も高級なゲーム」は犯人を絞り込む条件に動機を持ち込む点が釈然としないものの、ある小道具を活かしたさりげないトリックと犯人当て以外にも詰め込まれた趣向が○。総じて良作と言っても差し支えない作品集である。
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posted at 09:43:43
ベストは表題作でアパートの住人に関する何気ない描写が結び付いて真相が浮かび上がる点が実に秀逸。次点は古道具屋で買った電気スタンドに纏わる回想の殺人物「死を呼ぶ灯」で、過去の事件に辿り着くまでの過程もじっくり読ませるが、何よりタイトルに偽りなしの真相にハッとさせられる。
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posted at 09:43:26
仁木作品ではお馴染みの新聞記者・吉村駿作が探偵役を務める表題作などを収録した短編集。収録作のうち「老人連盟」のみミステリとしてのキレはいまいちだが、それ以外は何らかのツイストがあるのがいい。
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posted at 09:43:14
仁木悦子「みずほ荘殺人事件」読了。休職中の新聞記者・吉村駿作の住むアパート「みずほ荘」で新年早々ホステスが扼殺された。捜査の結果、外部からの侵入者による犯行の形跡はなく、またアパートの住人たちにも完全なアリバイがあった――表題作含む六編収録。
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posted at 09:42:59