麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2016年05月04日(水)
真相に目新しい要素は何一つなく、そもそも作者自身ミステリとして本作を書いたのかどうか疑問が残る。どちらかというとミステリというより過ぎ去った青春物、昭和という時代を美術と共に振り返る私小説風味の作品として読んだ方がいいかもしれない。
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posted at 17:11:19
第8回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。本作は昭和四十年に実際に起きたアムステルダム運河バラバラ事件の真相に迫りつつ、松本清張「アムステルダム運河殺人事件」に隠された意図も明らかにするという意欲的趣向が盛り込まれた作品だが、ミステリとして読むと正直肩透かし感が否めない。
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posted at 17:11:02
原進一「アムステルダムの詭計」読了。昭和四十年に起きたアムステルダム運河バラバラ事件の被害者は、私の知るあの先輩なのか? 事件から二十年以上経過してアムステルダムに駐在することになった私は、そこで松本清張の深謀と先輩の「死」の真相を知ることになる。
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posted at 17:10:49
そして「リターン・ザ・ギフト」は作者が得意とする交換殺人物で、凝りに凝った犯罪計画と完全犯罪になりきれない皮肉な理由が素晴らしい。ベストは「背信の交点」だが、好みでいえば交換殺人が描き出す人間の業が印象的な「リターン・ザ・ギフト」を挙げたい。
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posted at 17:10:18
「身投げ女のブルース」は法月綸太郎が登場しない異色作で、作品全体に漂うハードボイルド的雰囲気もさることながら、「パズル崩壊」を読んでいる読者であればより引っ掛かるであろう仕掛けが堪らない。
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posted at 17:09:55
「背信の交点」は作者自身が会心の出来というだけあって鉄道を使ったあるアイディアがとにかく秀逸で、本作のことを有栖川有栖が「笹沢左保のオマージュ」と称したのも実によく分かる。またユーモアたっぷりの展開と謎解きの際に探偵に向けられる毒のギャップも○。
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posted at 17:09:46
名探偵・法月綸太郎シリーズの連作ミステリ第二弾。「イントロダクション」を除き収録作はどれも構成がよく練られているが、その中でも際立っているのはやはり「背信の交点」「身投げ女のブルース」「リターン・ザ・ギフト」の三編だろう。
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posted at 17:09:24
法月綸太郎「法月綸太郎の新冒険」再読了。推理作家で名探偵の法月綸太郎が乗っていた特急の車内で奇妙な毒死事件に遭遇する「背信の交点」、若い女の飛び降り未遂に端を発する殺人事件「身投げ女のブルース」、破綻した交換殺人に隠された真相に迫る「リターン・ザ・ギフト」など六編収録。
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posted at 17:09:01
北山猛邦「糸の森の姫君」読了。屋敷のあらゆる場所に糸を張り巡らせる少女の話。正直ミステリとしてみるとトリックは微妙だし、オチも予想通り過ぎて物足りなさが否めない。むしろ本作はミステリの枠組みを使った百合要素のある青春小説として読んだ方が楽しめるかもしれない。
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posted at 17:08:48