麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2016年06月09日(木)
本作で最も感心したのはその連作全体を繋げるアイディア――密室から四人の娘が消失した真相としきの花の正体で、前者はあるものを活かしたメタ的とも言える仕掛けに唸り、後者はその悪魔的正体に慄然すると共に美を追い求めた先にある危うさに胸を打たれた。
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華道の一派・塘松流を巡る不可解な事件を描いた連作長編。解説によると作者が雑誌連載された四編だけで纏めることをよしとせず、連作全体を繋げるアイディアを思い付くまで待ったとのことだが、その判断は正しかった。もし仮に当初の四編だけで纏めていたら本作をそこまで評価していなかっただろう。
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山田正紀「花面祭 MASQUERADE」読了。東京大空襲の最中、塘松流先代家元・芦田挿花を残して密室から四人の娘が消失し、その二年後に挿花もまた密室で謎の死を遂げた。それから四十年の時を経て、再び塘松流を惨劇が襲う。事件の鍵を握る輪廻転生の花――しきの花とは何なのか?
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