麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2016年07月29日
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2016年07月29日(金)
岡田鯱彦「薫大将と匂の宮」読了。時は平安。宮中の人気を二分する二人の貴公子・薫大将と匂の宮が中君、浮舟の姉妹を巡って争奪戦を繰り広げるが両者の想いを受けた浮舟は宇治の橋から投身し変死体となって見付かる。それから間もなく中君も同じ状況で死んだことで事件は連続殺人の様相を示し始める。
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posted at 23:05:38
かの「源氏物語」の後に紫式部が書いた探偵小説という設定の歴史ミステリ。探偵小説というだけあって、謎の連続殺人、降霊会、清少納言との(!)推理対決といかにもな展開が多く盛り込まれており、加えて男女の色恋を始めとした源氏物語らしい要素もきちんと活かされているのが実に技巧的。
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posted at 23:06:03
但しミステリとしてみると推理の一つ一つは論理的とは言い難いし、最終的な真相にしてもいまいち決定打に欠ける。故にミステリ部分よりもそういうシチュエーション目当てに読んだ方が楽しめる作品である。
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posted at 23:06:20
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