麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2016年08月20日(土)
そしてその曖昧模糊とした物語は終盤に至ってようやくカメラのピントが合うように真の構図を浮かび上がらせるが、正直仕掛けとしては雑然としていてスマートさに欠ける印象が否めない。むしろ仕掛けそのものより謎が解かれることで浄化され、新たな道を踏み出す登場人物たちの姿が忘れ難い作品である。
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posted at 17:43:31
売れないアイドルに叶わぬ恋心を抱く郵便局員を始め、様々な事情を抱えた人々を群像劇形式で描いた長編ミステリ。一応不可解な謎はあるものの、どことなくぼかした書き方をしており、それに加えて合間合間に挿入される謎めいた童話や星座占いがより一層物語の掴み所のなさに拍車をかけている。
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posted at 17:43:05
山田正紀「郵便配達は二度死ぬ」読了。恋愛成就の新名所・小井思坂で郵便局員が続けて襲われる事件が発生した。一人は重傷を負った上に制服を奪われ、一人は殺された後に何故か移動されていた。重傷を負った郵便局員の早瀬邦夫は退院後犯人探しに乗り出すが、その途中で死体が消失する事件に遭遇する。
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posted at 17:42:14
なんというか全編シリーズとしての最低限の課題をこなしているだけという印象で、せっかく面白くなりそうな要素があっただけに非常に勿体ない。そろそろミステリ的にも新解釈的にも切れ味鋭いものを期待したい。
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posted at 00:29:08
まず本作の帯には「縦横無尽の酒飲みトークと不可能犯罪の意表をつく推理」と書かれているが収録されている四つの事件はどれも不可能犯罪ではないし東子の実力を見極めるために出てきた新キャラの刑事にしても東子とろくに推理を戦わせることなく早々とただの傍観者になってしまっているのが気になる。
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posted at 00:29:00
鯨統一郎「ベルサイユの秘密 女子大生桜川東子の推理」読了。バー〈森へ抜ける道〉の常連である大学院生・桜川東子が安楽椅子探偵形式で難事件を解き明かすシリーズの六作目。今回のお題は宝塚で「ベルサイユのばら」「あかねさす紫の花」「風と共に去りぬ」「エリザベート」を扱った四編を収録。
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posted at 00:28:51