麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2016年10月18日(火)
こちらは「イーブン」と異なり、起こる事象が全て綺麗に繋がるばかりか、その結果浮かび上がる「不完全な密室」が作られた動機が素晴らしい。細かいところを見れば気になる点もなくはないが(最初の密室事件が上手く行き過ぎなど)、それを差し引いても作者の狙いに唸らされる秀作である。
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posted at 01:43:45
収録作二編のうち「イーブン」は二転三転する関係者たちの証言から導き出されるロジックに見るべき所はあるものの人間消失の真相が些かアンフェア気味かつ事件から浮いてしまっているのが気になる。むしろ今回の本命は作者初のミステリ小説の主人公・菊乃と燈馬が共演する「不完全な密室」の方だろう。
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加藤元浩「Q.E.D.iff」5巻読了。山で滑落し重傷を負った大学生が病院で何者かに命を狙われた。だがその犯人は追跡中の可奈の目の前で上着だけ残し忽然と姿を消してしまう「イーブン」、不可解な二つの密室殺人とそれに絡む冤罪疑惑に新米刑事・菊乃と燈馬が挑む「不完全な密室」の二編収録。
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posted at 01:43:07
「心臓と左手」からの、飲み食いしながら座間味くんが安楽椅子探偵形式で謎を解く、全七編収録の短編集。帯には「そのひと言で、世界が反転する」とあるが、全体的にこれまでのシリーズ作品と比べて真相が分かりやすく、驚きは最も少ないように思う。
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石持浅海「パレードの明暗」読了。スーパーで元婦警が察知した犯罪の気配、パレードに仕掛けられた罠、女児の母親にかけられた爆弾テロ犯の嫌疑……盟友・大迫警視長の語る事件の概要から名探偵・座間味くんが隠れた真相を暴き出す。
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posted at 00:32:52