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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2016年11月03日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年11月3日

だがそれすらも作者にとっては煙幕の一つに過ぎず、そこから更に一捻りした構図と最後に明かされる探偵と作者の共犯関係とも言うべきミスディレクションの数々には脱帽の一言。加えて大半の手掛かりが早い段階で提示されているのも好印象で、作者の策士ぶりが堪能できる佳作と言っていいだろう。

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posted at 21:32:10

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年11月3日

閉鎖空間で起きた不可能犯罪の謎にばかり目を奪われがちだが、どちらかというと犯人に関するミスディレクションの技巧に唸らされる作品。特に終盤、見えない人となっていたある人物の存在が浮上した瞬間の構図の反転ぶりには誰もがあっと驚くことだろう。

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posted at 21:31:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年11月3日

アガサ・クリスティー「雲をつかむ死」読了。ロンドンのクロイドン空港へ向かう定期便プロミシューズ号の機内で一匹の黄蜂が飛び回る騒ぎがあった直後、乗客の一人が死んでいるのが発見された。その首には毒針で刺された跡が……。大空の旅客機という完全な密室で起きた異様な事件にポアロが挑む。

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posted at 21:30:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年11月3日

そして何より驚いたのは、カバー裏の粗筋に本作の内容が全て書かれていたことだろうか(ちなみに自分が読んだのは旺文社文庫版だが、最近復刊された小学館版の内容紹介でも真相の一部がネタバレされている)。第一章が抜群に面白いだけに、つくづく残念な作品である。

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posted at 16:21:58

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年11月3日

だが残念ながら面白かったのは掴みだけで、以降は悪い意味で二時間サスペンスにありがちな話になってしまう。折角冒頭に面白そうなシチュエーションを提示しているにも拘わらず全く活かせていないし、真犯人や決め手となる証拠も取って付けたようでかなりガッカリさせられる。

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posted at 16:20:32

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年11月3日

親友の常軌を逸したとしか思えない行動と不可解な殺人事件、そして親友が遺した『天を突く石像! まさに恐怖……』という謎めいた言葉――本作の第一章に関していえばこれ以上ないほど完璧な掴みであり、そこまで読んだ人間の大半が恐らく傑作の手応えを感じるに違いない。

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posted at 16:19:46

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年11月3日

笹沢左保「天を突く石像」読了。建設会社の技師・青山は親友の大場と義妹の冬子に資源開発公団総裁の娘・理恵子を婚約者だと紹介する。だが、その理恵子からは青山のことなど知らないと言われてしまう。そしてその夜、大場の許に青山が総裁の自宅で女秘書を絞殺した後に自殺したという報せが――。

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posted at 16:19:07

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