麻里邑圭人
- いいね数 9,797/10,375
- フォロー 1,028 フォロワー 1,647 ツイート 91,937
- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
Favolog ホーム
» @mysteryEQ
» 2017年02月23日
並び順 : 新→古 | 古→新
2017年02月23日(木)
綾辻行人「人間じゃない 綾辻行人未収録作品集」読了。ありえない角度に折れ曲がった背中。歪に捩れた胴体。折れて捩れて殆どちぎれかけた両手両足。手足同様にちぎれかけた頭部……完全な密室で発見された由伊の死体は人ならぬものの怪力で破壊されたようにしか見えなかった――表題作含む五編収録。
タグ:
posted at 22:27:14
作者がこれまでに発表してきた作品と何らかの形でリンクする中短編を集めた作品集。個人的には「フリークス」の番外編にあたる表題作がベストの出来で、当初は漫画用に考案された一発ネタを巧く活かし、ミステリからホラーへの境界線を軽々と飛び越してみせる。
タグ:
posted at 22:27:39
次点は「どんどん橋、落ちた」の番外編「洗礼」で、ダイイイング・メッセージをメインに扱いつつも、一筋縄ではいかないフーダニットに仕上がっているのが○。だがそれ以上にミス研の犯人当てとして書かれたという設定とそこかしこに漂う青臭さがもたらす、しんみりとしたラストが印象的である。
タグ:
posted at 22:28:31
その他「人形館の殺人」の後日譚である「赤いマント」は都市伝説を扱っている点もさることながら、作中で展開される館シリーズの某作品を思わせるロジックにニヤリとさせられる。総じて作者のファンであればあるほど楽しめる作品集である。
タグ:
posted at 22:28:50
スポンサーリンク