麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2017年03月11日(土)
一方、殺人事件に纏わる謎に関してはページ数の関係でやや駆け足気味なのが惜しまれるが、それでも設定と巧く結び付けて誘拐の動機の異常性に説得力を与えている。またある登場人物の関わり方に意外性があり、かつ後味のいい読後感に繋げているのが○。本作は誘拐ミステリの隠れた秀作である。
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posted at 18:21:23
京都探偵局シリーズの一作。本作は、前半は誘拐のサスペンス、後半は殺人事件という二段構成となっているが、前半部分だけでもパソコンやネット関連の知識に詳しい作者ならではの方法で読者を翻弄してくれるので、かなり読み応えがある。
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posted at 18:20:53
風見潤「南紀火の蛇幽霊事件」読了。別れて暮らす父親が三歳の息子を連れ出しただけのはずが、一転して本当の誘拐事件に――犯人が要求した身代金は三千万。次々と意外な方法で出される犯人の指示に従い京都を出て大阪、和歌山、伊勢神宮へ。だが尾行をする麻衣子たちの前で身代金が消えてしまい……。
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posted at 18:19:23
ミステリとしては前作「軽井沢電鉄幽霊事件」同様、作者は見立てのホワイ部分に力を入れており、前例のある理由を基にしつつも大胆なミスディレクションが凝らされているのがいい。また最終的に犯人が自分の策に追い詰められる点も○。トリックは勿論のこと、プロット的にも読み応えのある秀作である。
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posted at 17:35:02
京都探偵局シリーズの一作。本作はシリーズ初の童謡見立て殺人ということもあってか、いつも以上に盛り沢山な内容に仕上がっており、特にある登場人物の行方を追ううちに横溝色溢れる孤島ものへとシフトしていく展開にはさすがに笑ってしまったw
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posted at 17:34:36
風見潤「名古屋わらべうた幽霊事件」読了。名古屋のテレビ塔の下で殺された男の最期の言葉は「さいた、さいた」――現場周辺には色とりどりのチューリップの花が撒き散らされていた。そして事件の発見者の一人である女子高生の身辺では兄が行方不明に。しかしこれは童謡連続殺人の序章に過ぎなかった。
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posted at 17:33:54