麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2017年03月16日(木)
北山猛邦「ダンガンロンパ霧切5」読了。難攻不落の「密室十二宮」、遂に陥落。探偵たちの屍と裏切りを乗り越えた先に待つ、衝撃の真実――最強の探偵が仕掛ける最終試験を霧切響子と五月雨結は突破できるのか?
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十二の密室事件で構成されている「密室十二宮」編完結。本作で扱っている三つの密室のうち一番見応えがあるのはやはりリブラ女子学院の事件だろう。北山作品を読み慣れている読者であれば途中で気付いてしまう可能性は否めないものの、大掛かりなバカトリックを真面目にやっているところは好印象。
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posted at 01:30:01
むしろ本作で感心したのはトリックよりも暗躍するある人物の思惑であり、後期クイーン問題に対する作者ならではのアプローチとしても見ることができてなかなか興味深い。「ダンガンロンパ霧切2」の完成度に比べると物足りないかもしれないが、物語のターニングポイントとして見逃せない作品である。
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posted at 01:31:05
風見潤「義経伝説幽霊事件」読了。名探偵・水谷麻衣子の後輩・高科啓一が親戚の静香の自宅で目を覚ますと、手には血まみれの包丁、隣には男の死体が……。自分の無実を信じる啓一は静香と共に奈良、石川、岩手と犯人の影を追うが、そのルートは奇しくも源義経の逃走経路と一致していた。
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posted at 21:26:23
京都探偵局シリーズの一作。今回は珍しく不可能犯罪が一切起こらない典型的な巻き込まれ型サスペンスが展開するが、だからといってトリックがないがしろにされているわけではない。むしろこの典型的な展開を採用したからこそ、作者の真の狙いを隠し通すことができたと言えるだろう。
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posted at 21:26:53