麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2017年06月12日(月)
山本巧次「開化鐵道探偵 」読了。明治12年晩夏。建設中の京都―大津間の鉄道、その逢坂山トンネルの工事現場で不審な事件が続発していた。鉄道局技手見習の小野寺乙松は局長・井上勝の命を受け、元八丁堀同心の草壁賢吾と共に事件の調査に乗り出す。そんな中、更に事件が……。
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posted at 09:31:20
「このミステリーがすごい!」大賞出身作家による明治鉄道ミステリ。些か定型的ではあるもののキャラや物語の運びがこなれており、鉄道関係の話も作者自身が鉄道会社に勤務しているせいか自然に読ませてくれる。
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posted at 09:31:36
一方ミステリとしてはよくも悪くも堅実でこれといった意外性や目新しさがないのが物足りないが、好意的に考えればミステリ部分で魅せることよりも物語との親和性を優先した作品である。
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posted at 09:31:58
風見潤「香港幽霊事件 九龍編」読了。初めての海外旅行で香港にやってきた麻衣子たち。ところが謎の包みを預かったことから香港の街を逃げ回る羽目になる。更に麻衣子の恋人の千尋が泊まった部屋には美人の幽霊が現れて……!?
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posted at 23:38:22
幽霊事件シリーズの一作。作者によると同じ香港を舞台にした前作ヴィクトリア・ピーク編が本格ミステリ寄りだったのに対し本作はアクション寄りとのことだが、それでも最小限の手掛かりで犯人が指摘できるように作られているのはさすが。
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posted at 23:38:39
更に事件のきっかけとなった包みの正体についても舞台を活かした意外性が用意されていて○。肩肘張らずに読める内容でもミステリ的見所を忘れない作者の姿勢に頭が下がる作品である。
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posted at 23:38:55