麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2017年10月17日(火)
また物語が進むにつれて明かされていく一族の暗部に関しては作者らしい漫画的発想や麻耶っぽさ(?)が所々に感じられるのが何とも微笑ましい。総じて本作は御家騒動という本格ミステリではお馴染みのテーマを作者らしいエンタメに昇華させた作品と言えるだろう。
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posted at 23:15:30
御家騒動に纏わるホワイダニットに比重を置いた全四話構成の連作ミステリ。一応各話ごとに本格ミステリ的見所が用意されてはいるものの、あくまでそれらは「的」なもの――要素でしかなく、最終的には作者が得意とするコンゲームに収束していく点が面白い。
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posted at 23:14:23
円居挽「誰が死んでも同じこと」読了。一大コンツェルンの中枢・河帝商事の創業者一族が相次いで殺された。相続争いと思いきや、事は一筋縄ではいかないようで……。警察庁から派遣されたキャリア捜査官・十常寺迅は河帝商事の内部事情をよく知る秘書の灰原円と共に一族の暗部に踏み込んでいく。
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posted at 23:14:04
一方「白いカラス」は作者が得意としているコンゲーム的展開からの鮮やかな反転と共に明らかになるタイトルの意味が素晴らしい。そしてそのタイトルの意味がひいては燈馬と可奈の関係性をも浮き彫りにする結末には思わず胸が熱くなってしまった。総じて二編とも傑作と言っていいだろう。
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posted at 09:15:21
「海辺の目撃者」は殺人事件の目撃者から見た一人称視点という趣向の時点で何かあると思う人がいるかもしれないが、その上でアレ系とはまた違う盲点の突き方が秀逸。そしてそれ以上に見えているのに見えていないもう一つの盲点――大胆な死体の隠し場所が良かった。
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posted at 09:15:10
加藤元浩「Q.E.D.iff」8巻読了。瀬戸内海の小島で起きた殺人事件を目撃者から見た一人称視点で描く「海辺の目撃者」、燈馬と大喧嘩した可奈が単独で「故人の愛人と弁護士がお金を隠しているのでは?」と考えた遺族たちと共に弁護士を罠にかける計画を立てる「白いカラス」を収録。
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posted at 09:14:54