麻里邑圭人
- いいね数 9,797/10,375
- フォロー 1,028 フォロワー 1,647 ツイート 91,937
- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
Favolog ホーム
» @mysteryEQ
» 2017年12月06日
並び順 : 新→古 | 古→新
2017年12月06日(水)
鳴神響一「猿島六人殺し 多田文治郎推理帖」読了。門には女の生首。離れの布団には老武士の焼死体。井戸の近くには両目をくりぬかれた男の死体……浪人者の多田文治郎が浦賀奉行所与力を務める宮本甚五左衛門と共に立ち会った猿島の六人殺しの現場は凄惨の一言に尽きた。一体この島で何が起きたのか?
タグ:
posted at 22:36:54
時代物としては珍しい孤島を舞台にしたクローズドサークルミステリ。事件現場に残された被害者の手記をもとに六人殺しの真相に迫っていく展開は正に本格ミステリのそれであり、その手の作品が好きな読者であれば時代物が苦手でも問題なく楽しめることだろう。
タグ:
posted at 22:37:14
連続殺人の手口に関して言えばあっと驚く仕掛けは少ないながらも、その一つ一つはよく練られている(個人的には被害者の特徴を踏まえた第一の殺人のトリックが○)し、終盤の犯人の遺書で動機部分を丁寧に描き、本来の時代小説ファンへのフォローをきっちり入れている点は好印象。
タグ:
posted at 22:37:43
スポンサーリンク