麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2018年04月17日
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2018年04月17日(火)
長井彬「白馬岳の失踪」読了。白馬岳に向かった婚約者が下山予定日を過ぎても戻らなかった。遭難届けを出そうとした矢先、白馬山荘で同室だったという男から婚約者の山日記が送られてくる。しかし、そこには今回の登山のことは何も書かれていなかった……表題作含む六編を収録。
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posted at 23:20:38
山岳ミステリを得意とする作者による、全編山岳ミステリの短編集。もっとも一編目の表題作はあまりにも捻りがない内容で正直肩透かしを覚えるかもしれないが、作者の本領発揮と言えるのは二編目以降からであり、表題作を除けばなかなか読み応えのある作品が揃っている。
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posted at 23:20:55
ベストを挙げるなら、ある遭難事件に隠された真相に迫る「ある遭難美談」で、遭難者と捜索者の視点を交互が描くことで生み出される緊迫感からのギャップと犯人の思い切ったトリックが実に面白い。
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posted at 23:21:18
次点は「遠見二人山行」で仕掛け自体は単純なものながら作者がトリック味の一番濃いものと言うだけあって伏線や騙りが収録作中最も凝っている(特に探偵役の使い方が○)。個人的には全編山での遭難を扱いつつも同じパターンが一切ない点が好印象でバリエーションに富んだ謀殺が楽しめる作品集である。
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posted at 23:21:28
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