麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2018年04月18日(水)
七月鏡一/杉山鉄兵「探偵ゼノと7つの殺人密室 」1巻読了。トリックはいずれもこれしかないという単純なものながら、怪人対名探偵をベースにしたハッタリのきいた展開と島荘的豪快な演出が楽しい。掴みとしては悪くないので今後はもっとこちらの予想を裏切ってくれるようなトリックに期待したい。
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posted at 09:09:42
長井彬「殺人連結のささやき」読了。私立探偵の狩野泰彦が浮気調査の依頼を受けた小山多津子が熊本の竜田山で死体となって発見された。容疑者として離婚調停中の夫・伸一が浮かぶが、彼には鉄壁のアリバイがあった。それから数日後、伸一が自分が何者なのか尋ねて回るという奇行をとり始めて……。
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posted at 22:50:13
人妻の変死体が発見され、険悪の仲だった夫が疑われるが、彼には鉄壁のアリバイがあった――そんなアリバイ物にはよくある展開で始まる本作だが、それも序盤を過ぎたあたりから一変する。
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posted at 22:50:54
自分が何者なのか尋ねて回る夫の奇行、謎の放火未遂、川に流される大量の一万円札、繋がりが全く分からない怪死事件……読み進めれば進めるほど訳が分からなくなっていく物語はホワットダニット物としての面白さを秘めており、作者に言いように翻弄される感覚が何とも心地いい。
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posted at 22:51:13
そして終盤、明確なロジックによって崩されるアリバイもさることながら、それ以上にちょっと見方を変えることでここまで錯綜したプロットを作り上げてみせた作者に大いに唸らされた。本作はプロットの捻り方に見るべきところがある佳作である。
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posted at 22:51:49