麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2018年08月18日
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2018年08月18日(土)
小島正樹「誘拐の免罪符 浜中刑事の奔走」読了。5歳の女の子が自宅から誘拐された。だが犯人の要求は警察を家に呼べという不可解なものだった。指示に従い被害者宅に訪れた群馬県警刑事の浜中と夏木のもとに城址公園駐車場の桜の木の近くを掘れという第二の要求が届く。犯人の意図はどこにあるのか?
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posted at 16:32:22
強運の持ち主・浜中刑事が活躍するシリーズの三作目は誘拐物。但しその誘拐パートは結構早い段階で終わってしまうため、誘拐物の醍醐味である犯人と警察の緻密な駆け引きを求めると些か物足りないかもしれない。とはいえ、そこから過去の殺人事件に繋がっていく展開はなかなか面白いものがある。
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posted at 16:33:06
またこのシリーズの特徴である一筋縄ではいかない倒叙要素も健在で、それに加えある不可能状況が読者を楽しませてくれる。その不可能状況のトリックはシンプルながら盲点をついているし、誘拐事件の随所に仕掛けられた奸計にしても小ワザながら巧く機能していると思う。
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posted at 16:33:20
しかしながら最後に明かされる事件の真相に関しては捻りすぎというか、キャラの掘り下げが甘いせいもあってそこまでやるものだろうかという思いがどうしても否めず、釈然としないものが残ってしまった。構成に注力した点は悪くないものの、別の意味でやり過ぎ感を覚えてしまう作品である。
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posted at 16:33:58
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