麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2018年09月21日(金)
それでいて皆、儀藤との捜査を通じて何か大切なものを得たり人間的に成長したりするのでドラマとしても見応えのある内容に仕上がっている。そういう意味では痴漢冤罪を扱った「死神の顔」が良かったが、ミステリ的には二転三転しつつ絶妙な盲点を就いてくる誘拐物の「死神の背中」を推したい。
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posted at 18:48:08
死神と呼ばれる刑事が終わったはずの事件の再捜査をする、所謂回想の殺人物の連作ミステリ。作者の看板探偵である福家警部補シリーズでは事件関係者や犯人の視点から度々福家警部補の人物像が描かれるのに対し、本作では不幸にも相棒に選ばれた警察官の視点から儀藤の人物像が実に魅力的に描かれる。
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posted at 18:47:45
大倉崇裕「死神刑事」読了。男の名は儀藤堅忍。警視庁内にある謎の部署で無罪確定と同時に事件の再捜査を始めるのが任務である。そして儀藤の相棒になる者は組織から疎まれ出世の道も閉ざされることになる。故に彼に付いた渾名は死神。強盗殺人、偽装殺人、痴漢冤罪、誘拐――四つの事件に死神が挑む。
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posted at 18:47:22
加えてその大ネタを自信満々に語るあとがきが余計痛々しさに拍車をかけてしまっているのが残念。トリックに前例があるのは仕方ないとしてもせめて前代未聞を謳うのであれば、それに相応しい目新しさを見せてほしかった
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posted at 09:03:17
しかしながら同時にタイトルで叙述トリック物であることをばらしてしまったが故に仕掛けが見えやすくなってしまっている欠点を抱えており、しかも使われている叙述トリックがどれも前例あり、更に連作の大ネタに至ってはその使い方すらも前例ありなのがいただけない。
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posted at 09:02:54
タイトルからも分かるように収録作全てが叙述トリック物の短編集。といっても全編叙述トリック物の短編集は幾つか前例があるが、こうしてタイトルから叙述トリック物であることを宣言する作品は珍しいのではないだろうか。
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posted at 09:02:37
似鳥鶏「叙述トリック短編集」読了。最初に「この短編集はすべての話に叙述トリックが入っています」と断る。そうすれば皆、注意して読みますし後出しではなくなります。問題は「それで本当に読者を騙せるのか?」という点です。そこに挑戦したのが本書です。――作者が叙述で読者に挑戦する連作集。
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posted at 09:01:57