麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2018年11月28日
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2018年11月28日(水)
山田彩人「皆殺しの家」読了。夏の海に浮かぶ氷付けの死体、真っ白な雪原に浮かぶ妖精の足跡、開けた採石場跡地で発見された奇妙な転落死体……警視庁の刑事である亜季が話す不可思議な事件の数々を亡き兄の親友であり家族三人を殺害した容疑で指名手配中の久能が亜季の双子の妹・羽瑠と共に推理する。
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posted at 22:46:12
亡き兄の意志を継いで匿っている殺人犯かもしれない男が探偵役を務める連作ミステリ。帯には「不可能犯罪連発の奇想ミステリー劇場開幕」とあるが、本作は基本的にトリックよりもロジック、ハウダニットよりもホワイダニットに拘った作品であり、その真相は地に足が着いた現実的なものが多い。
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posted at 22:46:41
故に奇想や大トリックを期待すると肩透かしを覚えるかもしれないが逆を言うと不可能犯罪を扱っていない第五話や第六話こそが作者の本領と言える。それを考えると本作の大半を占める不可能犯罪という題材そのものが作者には合っていないような気がしてならず、ある意味損をしている作品と言えるだろう。
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posted at 22:47:06
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