麻里邑圭人
- いいね数 9,797/10,375
- フォロー 1,028 フォロワー 1,647 ツイート 91,937
- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
Favolog ホーム
» @mysteryEQ
» 2018年12月15日
並び順 : 新→古 | 古→新
2018年12月15日(土)
白井智之「お前の彼女は二階で茹で死に」読了。巨大水槽内で全身を肉食性のミズミミズに食い荒らされていた赤ん坊、樹海の村で起きたゲロまみれの毒殺事件、腕と首を切断された死体とトカゲ人間の皮膚でできた密室、そして劇団員皆殺し事件……四つの事件とミミズ人間のレイプ魔・ノエルの関係とは?
タグ:
posted at 17:05:12
作者が得意とする飴村行的世界観の本格ミステリ連作。トリックのために作り出された特殊設定ミステリは得てして設定だけが浮くためトリックが割れやすいが、その弱点を作者は物語そのものの異形性を一層高めた本作によって克服した感がある。
タグ:
posted at 17:05:42
加えて人を人とも思わない鬼畜な発想、それでいて緻密な多重推理が全編これでもかとばかりに盛り込まれており、前作「少女を殺す100の方法」が白井作品初心者向けだとするなら本作は白井作品コアファンも納得の内容と言っていいだろう。
タグ:
posted at 17:06:06
また連作としてみてもミミズ人間のレイプ魔が残した手記の使い方がイカれているとしか思えない(誉め言葉)し「水腫れの猿は皆殺し」で意外な真相を提示した後の「後始末」における早坂吝を彷彿させるエロミス的気付きには唖然の一言。間違いなく人は選ぶが悪趣味全開で最後まで突っ走った傑作である。
タグ:
posted at 17:10:33
スポンサーリンク