麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2019年04月05日(金)
陳浩基「ディオゲネス変奏曲」読了。雨の大学教室で学生たちに紛れ込んだ謎の人物「X」を捜す推理合戦のスリリングな顚末を描いた「見えないX」、台湾推理作家協会賞最終候補となった手に汗握るサスペンス「藍を見つめる藍」、時間を売買できる世界を描いた異色作「時は金なり」など17編を収録。
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posted at 14:35:56
「13・67」の作者による自選短編集。収録作は本格ミステリだけではなくサスペンスやホラー、SFなどジャンルは多岐にわたるが、その中でも「藍を見つめる藍」と「見えないX」の二作が抜きん出ている。
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posted at 14:36:11
「藍を見つめる藍」は倒叙形式で描かれるサスペンス物で、似たような仕掛けの物は収録作の中にも幾つか見られるものの、現代のギミックを活かした仕掛けの凝りようと完成度で他作品を圧倒的に上回っている(あとタイトルが巧い)。
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posted at 14:36:24
一方「見えないX」はフーダニット物だが、フーダニットが嫌いと語る作者らしい多重推理からの盲点をついた仕掛けとオチが素晴らしい。次点は「時は金なり」で短編ならではの見せ方が秀逸。全編お勧めとはいかないまでも、幅広い作風で書いていこうという作者の意気込みが好ましい作品集である。
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posted at 14:38:21
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