麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2019年05月25日(土)
京極夏彦「今昔百鬼拾遺 河童」読了。昭和29年、夏。夷隅川水系に次々と奇妙な水死体が浮かんだ。三体目発見の報せを受けた「稀譚月報」記者・中禅寺敦子は模造宝石事件との関連を探るべく現地に向かった。第一発見者の女学生・呉美由紀、妖怪研究家・多々良勝五郎らと共に怪事件の謎に迫るが――。
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京極堂の妹・中禅寺敦子と「絡新婦の理」に出てきた呉美由紀の二人が活躍する百鬼夜行シリーズの番外編的シリーズ第二弾。もともとキャラの薄い二人を反映するように内容もいまいち物足りなさが目立った前作に対し、本作は前多々良勝五郎という濃いキャラが加わったおかげでかなり面白くなっている。
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posted at 12:23:28
また事件そのものも複数の不可解な出来事が徐々に繋がっていくという百鬼夜行シリーズ本編を彷彿とさせる流れになっているのでシンプル過ぎた前作と比べて読み応えがあるのも○。但し本編と比べると真相が分かりやすいのが難だが、河童というテーマを物語で巧く表現した良作であると言っていいだろう。
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posted at 12:23:37
「プロメア」観了。最高。一言でいえばグレンラガン要素のあるキルラキルの物語をパンスト的カートゥーン(+ポリゴン)調で表現したような内容で目まぐるしい高速アクションと予想を裏切る展開の連続、それでいて熱さのツボを絶妙に押さえている。約二時間の濃密体験で実に心地いい疲労感が味わえた。
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posted at 22:11:49
吉田恭教「警視庁特殺 使徒の刻印」読了。警視庁捜査一課来生班のエース・佐倉智孝は強引な捜査手法で物議を醸す若手刑事だ。元同僚で犯罪ジャーナリストの有働佳祐は危うげな彼が心配で仕方ない。ある日、手首を鎖で繋がれた焼死体が発見される。その背中には使徒を意味する焼印が押されていた――。
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posted at 23:50:55
警察小説と本格ミステリのハイブリッドを売りにした長編ミステリ。本作はこれまでの作者の作品の中でも特に本格色が強く、作者得意の殺人トリックは勿論のこと、フーダニット部分にも力を入れた内容に仕上がっている。
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posted at 23:51:15
殺人トリックはシンプルながらよくできているし展開そのものを巧くミスディレクションとして使っている点も○だが、ある事件に関して一見繋がっているようでいて繋がっていないのが気になる。とはいえ、それさえ目を瞑れば主役コンビの活躍とスリリングな展開が絶妙な良作である。
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posted at 23:51:24