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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2019年09月28日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月28日

収録作中この話に出てくる悪党の計画が最も人を食っており、かつ便利屋が担った役割が大胆不敵の一言に尽きる(大胆不敵という点では第四話「悪花繚乱」もなかなかのものだが)。本作は作者の策士ぶりが存分に発揮された良作であると共にシリーズ化を是非とも期待したい。

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posted at 16:59:29

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月28日

言うなれば本作は「便利屋が何の役割を担っているのか?」という謎をメインとした本格ミステリであり、完全に読めたと高をくくっていると足を掬われるのが何ともプロットの捻りに定評のある作者らしい。収録作はどれも良くできているが、ベストを挙げるなら第三話「死体が入用」だろう。

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posted at 16:59:19

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月28日

謎めいた便利屋が関わる四つの事件を収録する連作ミステリ。「悪と悪とが共喰い祭り」とは本作の帯にある謳い文句だが、その言葉通り本作は悪党たちが熾烈な騙し合いを繰り広げており、その中でも一際重要な役割を担っている便利屋の存在が読む者に強烈な印象を残す。

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posted at 16:59:08

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月28日

深木章子「極上の罠をあなたに」読了。背徳の町で繰り広げられる悪事の数々。政治家や葬儀屋、医師、弁護士、捜査一課の刑事……登場人物たちはみな悪知恵を働かす悪党ばかり。そんな彼らにするりと近付き、いとも華麗に知力で騙す、得体が知れない便利屋は一体何者なのか?

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posted at 16:59:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月28日

その一方で今回の特殊設定は近年話題の某作を彷彿とさせる面もあり、もしかしたら実際多少は意識しているかもしれない。とまれそのおかげで白井作品の中では最も受け入れられやすい(?)特殊設定となっており、恐らく白井初心者にもお勧めしやすいのではないかと個人的には思う傑作である。

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posted at 16:57:43

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月28日

本作もまたこれまでの白井作品同様、多重推理がこれでもかとばかりに詰め込まれているが、特筆すべきは本作で展開される推理はどれも面白く、しかも人を人とも思わない(誉め言葉)奇想に満ちている点だろう。それでいて最終的な真相はきっちりそれらを上回る超絶技巧が炸裂するのだから堪らない。

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posted at 16:57:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月28日

白井智之版「そして誰もいなくなった」と言うべき長編ミステリ。あらすじだけ見ると「鬼畜系特殊設定パズラー」((C)綾辻行人)の書き手らしからぬ印象を受けるかもしれないが、さにあらず。あらすじにある通り島から誰もいなくなった時、作者らしさ全開の本当の「事件」の幕が開くのだ。

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posted at 16:56:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月28日

白井智之「そして誰も死ななかった」読了。覆面作家・天城菖蒲から絶海の孤島に建つ天城館に招待された五人の推理作家。しかし館に招待主の姿はなく、食堂には不気味な泥人形が並べられていた。やがて作家たちは次々と奇怪な死を遂げ、そして誰もいなくなった時、本当の「事件」の幕が開く――。

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posted at 16:56:34

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月28日

また現在と過去それぞれで事件を起こす意味がさほど感じられないのも難で、むしろ過去の事件一本に絞った方がキャラの掘り下げが巧くできたのではないかとすら思える。見るべきところはあるものの、盛り込んだ要素をきっちり活かしきれてるとは言い難い作品である。

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posted at 00:44:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月28日

謎めいた使用人・栗花落静(ツユリシズカ)が探偵役を務めるシリーズの三作目。奇妙な儀式の最中に起きた三重密室殺人の謎を動機と密接に結び付けて解き明かしていく点はなかなか興味深い反面、動機に説得力を与えるほどキャラが深く掘り下げられていないのが気になる。

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posted at 00:44:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月28日

月原渉「犬神館の殺人」読了。犬神館では奇怪な《犬の儀式》が行われていた。密室の全ての戸にギロチンが仕込まれ、儀式の参加者は自分の首を賭けて“人間鍵”となる。その状況下で起きた不可能犯罪と消えた犯人。そして三重の密室の最奥に立っていた氷結死体。これは三年前に発生した事件の再現なのか。

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posted at 00:43:44

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