麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2019年10月11日
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2019年10月11日(金)
エラリー・クイーン「中途の家」読了。弁護士ビル・エンジェルがその家で見たものは胸を刺されて死にかけた義弟ジョゼフの無残な姿だった。それから間もなく被害者がニューヨークとフィラデルフィアにそれぞれの妻を持つ重婚者だったことが明らかになる。果たして彼はどちらの人格として殺されたのか?
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posted at 15:52:43
二重生活を送っていた男が殺された事件を巡る、読者への挑戦付きのフーダニット物。殺人事件は一件のみとはいえ、二重生活を送っていた男が「どちらの人格として殺されたのか?」という謎は魅力的だしクイーン作品ではお馴染みの裁判パートを盛り込みつつ二転三転するプロットは実に読み応えがある。
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posted at 15:53:12
尤も決定的な手掛かりがかなり後半にならないと出てこないのには若干不満はあるものの、そこから緻密なロジックによって犯人の条件が次々と判明していく展開はやはり圧巻であり、特にロジックによって反転する犯人像とある証拠品に纏わる伏線が素晴らしい。
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posted at 15:53:25
欲を言えばなぜ二重生活を送ることになったのか、もっと被害者のキャラを掘り下げてほしかったが、奇妙なシチェーションを活かした論理パズルという点では極めて高いレベルで成功している傑作である。
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posted at 15:53:36
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