麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2019年11月21日
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2019年11月21日(木)
歌野晶午「間宵の母」読了。小学三年生の詩穂と紗江子は親友同士だったが、紗江子の義父と詩穂の母が失踪、駆け落ちしたのを機に紗江子の母は精神に異常をきたし、詩穂も父親からDVを受けるようになる。その後、二人は地獄のような人生を送ることになるのだが、実は驚くべき真実が隠されていた。
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posted at 13:17:33
タイトルにもなっている間宵の母に関わってしまった人々の悲劇をオムニバス形式で描くホラーミステリ。ホラーミステリというと三津田信三の諸作品を思い出すが三津田が怪異を伏線の隠れ蓑にするのに対し本作ではこの作者らしい人間の厭らしさとリーダビリティの高さで伏線を隠蔽しているのが興味深い。
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posted at 13:17:55
特に秀逸なのは強烈な間宵の母をメインにすることでその裏に隠されていたある人物の負の部分をより際立たせている点であり、そういった所に作者の本領が発揮されていると思う反面、キャラの印象が変わってしまったことで結末にそれほど怖さが感じられないのが難。とはいえ充分良作と言っていいだろう。
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posted at 13:18:24
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