麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2020年02月20日(木)
加えて最後に語られる「家族とは何か?」についても倫理からはほど遠いところにあるにも拘わらず謎の説得力に満ちており、そういった点からも作者がただ者ではないことがよくわかるだろう。とりあえずはっきりと言えるのは白井智之(または菅原和也)好きであれば間違いなくハマる作品である。
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posted at 23:03:17
もっとも主人公のキャラ設定に関しては本作の事件の構図には必要不可欠であり、一見バラバラのように見える要素が思いもよらない因果の糸と逆説によって結びつけられていく様は反吐が出るほどひどい内容のはずなのに、次第に痛快に思えてくるのが不思議だ。
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posted at 23:02:52
その一方で本作はかなり人を食った作品であり、主人公の常識外れな行動や言動、清々しいまでの人でなしぶり、更に唐突にぶちこまれるポケモンやHUNTER×HUNTER、シャドバといったサブカルネタには戸惑う人もいるかもいるかもしれないが同時にそれが本作の独特な魅力となっている点も否定できない。
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posted at 23:02:38
第23回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。まず最初に断っておくと、本作は本格ミステリというジャンルでしか描けない暗黒家族小説である。そして本作に最も近い作風はと言えば特殊設定のない白井智之――言うなれば本作は鬼畜系パズラー家族小説(!)というべき極めて人を選ぶ話なのである。
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posted at 23:02:18
城戸喜由「暗黒残酷監獄」読了。同級生の女子から言い寄られ人妻との不倫に暗い愉しみを見いだし友人は皆無の高校生・清家椿太郎の姉・御鍬が十字架に磔となって死んだ。彼女が遺した「この家には悪魔がいる」というメモ。その真意を探るべく、椿太郎は家族の身辺調査を始め、残酷な真実に辿り着く。
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posted at 23:02:05