麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2020年04月15日
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2020年04月15日(水)
我孫子武丸「修羅の家」読了。簡易宿泊所で暮らす晴男はレイプ現場を謎の中年女・優子に目撃され彼女の家に連れていかれる。そこには同じ格好をした十名ほどが「家族」として暮らしていた。一方、区役所で働く北島は初恋の女性・愛香とその家族が陥った地獄を知り、彼女を救い出そうと奮闘するがーー。
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posted at 18:54:12
ある異常な状況に陥った一家を巡るサイコサスペンス物。〈『殺戮にいたる病』を凌ぐ驚愕作〉という本作の売り文句は同じ版元から出た「狼と兎のゲーム」でも使われていたが(厳密にはあちらは「衝撃作」だったが)完成度で言えば「狼と兎のゲーム」よりも本作の方がずっと出来がいい。
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posted at 18:55:22
但しどちらかというと本作は「殺戮にいたる病」よりも「弥勒の掌」の方に近いかもしれない。仕掛けとしてはいたってシンプルながらキャラ設定を巧く活かしたギャップ感が効果的だし、何より仕掛けを明かしてからの倒叙ミステリにも似た緊迫感ある展開とコンゲーム要素が実に秀逸。
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posted at 18:55:40
尤も結末に関しては「弥勒の掌」的なものを予想していた自分としてはちょっと意外に感じたが、これはこれでいいのかもしれない。本作は久々に作者の本領が発揮された佳作である。
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posted at 18:56:12
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