麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2020年04月17日
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2020年04月17日(金)
島田一男「箱根地獄谷殺人」読了。密室の離れで発見された破魔矢の刺さった死体、留守宅に残された全裸の腐乱死体、暗闇の中での殺人、不可能状況下の毒殺、霊力で首を切り離されたとおぼしき死体……温泉郷・箱根で次々と起こる奇怪な事件の数々を新聞記者の日下部が解き明かす。
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posted at 19:36:39
新聞記者の日下部が探偵役を務める全五話構成の連作ミステリ。特筆すべきは全編、不可能犯罪を扱ったガチガチの本格ミステリであることで、時に伏線の丁寧さが災いして途中で読めてしまうことがあるものの、その魅力的な謎とシンプルながらも練られたトリックは一読の価値があるだろう。
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posted at 19:36:57
ベストは「毒唇」で暗闇の殺人のハウダニットが幻の女探しと結び付いて捻りのきいた構図を浮かび上がらせる点が秀逸。次点は不可能状況下の毒殺を皮切りに不可解な事件が続発する「死火山」で、犯人やトリックこそ分かりやすいが、二転三転する展開と殺人に至った犯人の動機が◯。
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posted at 19:37:23
但しクリスティー「三幕の殺人」の一部ネタバレがあるので読む際はくれぐれも注意して頂きたい。その他、密室の首切り殺人を扱った新興宗教物の「邪霊」は首切りの動機よりもむしろ、あるものを使った密室のハウダニットにこそ見るべきものがある一編である。
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posted at 19:38:19
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