麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2020年10月22日
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2020年10月22日(木)
岡田秀文「首イラズ 華族捜査局長・周防院円香」読了。時は大正。警視庁に華族捜査局が新設され公爵で局長の周防院円香と警部補の来見甲士郎は九鬼梨伯爵家で起きた毒殺事件に取りかかる。その矢先に第二の犠牲者の「生首」が現れ、鎌倉時代から語り継がれる九鬼梨家の首なし村の呪いが明らかに――。
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posted at 21:59:01
大正時代の東京を舞台に華族捜査局長・周防院円香が伯爵家で起きた生首連続殺人事件に挑む長編ミステリ。これまでの作者の作品にしては珍しく探偵役のキャラを前面に出しており、加えて時代小説の書き手ならでは伯爵家に纏わる練られた設定が事件を盛り上げてくれる。
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posted at 21:59:31
しかしながら生首連続殺人事件を扱っているとはいえ本作に首切り物の新機軸を求めると些か肩透かしを覚えるかもしれない。むしろ本作の一番の見所は伯爵家に隠された秘密でありシンプルながら巧く盲点をついた真相であっと驚かせてくれる。本作は大正という時代に合った仕掛けが楽しい良作である。
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posted at 21:59:53
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