麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2020年12月14日(月)
一見ただのネタミステリのように思えるかもしれないが、実際読んでみると思いのほかサウナ探偵という設定がミステリとして活かされていることに驚かされる快作である。
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posted at 22:56:17
前者は焦点となる動画に隠された嘘が物語の展開と共に刻々と形を変えていく点が秀逸で、何気に犯人視点の描写が絶妙なミスディレクションになっているのもポイント高し。そして後者は謎の面白さもさることながら、探偵役が突きつける盲点と言うべき気付きによってガラリと反転する構図が素晴らしい。
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posted at 22:55:55
また収録作は割りとベタなネタを扱う一方で変化球も取り揃えており、特にドッキリ企画の動画に隠された嘘を暴く「サウナ探偵の順応」と同じ人物を殺したと主張する二人の容疑者の謎を扱った「サウナ探偵の巡礼」の二編が抜きん出ている。
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posted at 22:55:40
毎回探偵役がサウナへ行く前に披露する推理がとても推理とは言えないポンコツ仕様なのは賛否が分かれるところながら、サウナの蘊蓄の中にさりげなく手掛かりを織り込むことでサウナで謎を解く必然性をしっかりと用意しているのは好印象。
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posted at 22:55:09
カクヨムオーバー30歳主人公コンテスト特別賞受賞作。タイトル通り60歳の元刑事がサウナで謎を解く連作ミステリの本作は基本的に娘婿の刑事が事件を持ち込む→探偵役が迷推理を披露→探偵役がサウナで天啓を得て真相に辿り着く→容疑者と一緒に(!)サウナで謎解きという流れになっている。
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posted at 22:54:43
吉岡梅「探偵はサウナで謎をととのえる」読了。不可解な心中事件、魚と一緒に冷やされていた死体、タロットのダイイング・メッセージ、同じ人物を殺したと主張する二人の容疑者……刑事・水田龍二の義父で元刑事の櫓竜太郎は安楽椅子ならぬサウナで六つの難事件の謎を解く。「謎は全てととのいました」
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posted at 22:54:11