麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2021年03月11日(木)
その第四話の結末を踏まえた第五話では一転して熱いチェス小説として読ませつつも仕掛けは抜かりなく、更に連作ならではのオチもつくという至れり尽くせりな内容となっている。作者のこれまでの作品を知っていると最初は戸惑うかもしれないが読み終わると作者の入門編として推したくなる佳作である。
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そして第四話は収録作の中で最も企みに満ちた一編で、軽いノリの話と思って読んでいると思わぬところからくるサプライズにあっと言わせられるところもさることながら、実はそれまで積み重ねてきたキャラ描写がそのサプライズに一役買っている点にも大いに唸らされることだろう。
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収録された五編はいずれもよく練られていて第一話はチェスの知識を活かした謎の見せ方と極めて俗物的な動機のギャップ感が○。また第二話、第三話は仕掛けこそ分かりやすいものの、そこから更に踏み込んで、さりげない伏線の巧さと共に隠されていた登場人物の心情を鮮やかに描き出してみせる点がいい。
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第3回双葉文庫ルーキー大賞受賞作にして作者初の連作ミステリ。作者がこれまで手掛けた女子高生探偵・鋸りり子シリーズ三作と比較するとだいぶライトなノリながらその物語とミステリとしての完成度は現時点の作者のベストと言っても過言ではなくそういう意味では再デビューに相応しいと言えるだろう。
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中村あき「チェス喫茶フィアンケットの迷局集」読了。チェス喫茶店「フィアンケット」では卓越した推理力を持つ柚子子のクラスメイト・世野くんが店長代理として働いていた。ある事情から店を手伝うことになった柚子子は日常の様々な謎を鮮やかに解き明かす世野くんの姿を目の当たりにすることになる。
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