麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2021年05月20日(木)
だが本作最大のサプライズは本編よりもむしろ次回予告を兼ねたNEXT MISSIONの方で、まさかあの物語の後にこうくるとは思わなかった。面白い展開のためならどんな手も辞さないという作者のスタンスをありありと見せつけられると共にフーダニット興味を煽る次の趣向にはミステリ的にも大いに期待したい。
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posted at 14:45:22
一応今回もミステリ要素はあるものの、これまでのように策謀に直接関わってくるものではないので人によってはやや物足りなさを覚えるかもしれない。しかしながらチーム『灯』の結束力を高めるという意味では効果的であると同時に、エルナというキャラの特異性を充分際立たせている。
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posted at 14:44:41
少女たちのスパイチーム『灯』の活躍を描く長編シリーズの五作目。これまでは数々の不可能ミッションにチーム『灯』が挑むというのが主な内容だったが、本作では一転『灯』のボス・クラウスを巡り養成学校の落ちこぼれチーム『灯』と優等生チーム『鳳』が対決するという割りとベタな内容となっている。
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posted at 14:44:04
竹町「スパイ教室05 《愚人》のエルナ」読了。全スパイ養成学校のトップ6で編成された機関『鳳』はボス不在という問題を抱えていた。そこで目をつけたのは凄腕のスパイでチーム『灯』のボス・クラウスだった。チーム『灯』に崩壊の危機が訪れる……!
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posted at 14:43:47
次点は倒叙ミステリの表題作で、恐ろしい運命の悪戯を描きつつもそれに抗おうとしてしまう人間の業が実に強烈。その他、避難所での将棋大会で目にした不可解な手の意味に迫る「弱い者」も将棋の対局というシチュエーションが絶妙な盲点となって、ある社会的問題を際立たせるようになっている点が○。
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posted at 00:31:55
収録作はどれもクオリティーが高いがベストを挙げるなら詰将棋の不完全作に隠されたある法則性を探る「ミイラ」で、異形の論理で読み解く暗号物としても秀逸ながら、謎が解けることにより浮き彫りになる悲痛な思いをどう受け止めるかが小説としての一番の読みどころとなっている。
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posted at 00:31:28
全五編の将棋ミステリ短編集。収録作はいずれも将棋を題材にしつつも将棋の対局から駒師の話までシチュエーションは様々であり、更にミステリとしてみてもホワイダニットや倒叙ミステリ、暗号物に日常の謎などバリエーションに富んだ趣向でじっくりと読ませてくれる。
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posted at 00:30:55
芦沢央「神の悪手」読了。避難所での将棋大会で目にした不可解な手、追い詰められた男の将棋人生を賭けたアリバイ作り、謎めいた詰将棋の不完全作、認識障害を負った棋士が見る世界、一度は選ばれた駒が否定された理由……将棋に魅了された者たちの苛烈な運命を描いた五編を収録。
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posted at 00:30:12