麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2021年08月13日(金)
壱日千次「五人一役でも君が好き」読了。完璧な生徒会長、近衛・R・知佳に一目惚れした僕は死に物狂いの勉強の末、何とか会長の補佐になることができた。だが僕は完璧な会長が実は特技の違う五つ子が五人一役で演じていた虚像だと知ってしまう。ならば僕は気付かないふりをして全員彼女にするだけだ。
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posted at 14:35:47
「五等分の花嫁」にミステリではお馴染みの一人何役設定を持ち込み、更に「かぐや様は告らせたい」のような恋愛頭脳戦を駆使して主人公がハーレム計画を画策するラブコメ物。正直これだけの要素を持ち込んだら破綻するのではないかと心配になるが、そうはならないのは単に構成の妙によるものだろう。
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posted at 14:36:11
前半は主人公をどう欺くかというヒロインたち(?)の五人一役ぶりが描かれていたのに対し、主人公が五人一役であることを知った中盤以降からはいかに主人公が秘密に気付いていないふりをしつつ五人全員の好感度を上げてハーレムに持ち込むか、その水面下のラブコメと読み合いのバランスが実に面白い。
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posted at 14:36:52
特に前半は「犯人たちの事件簿」にも似たシュールなコミカルさがあり、ある意味変則的な倒叙ミステリを読まされているような感覚が味わえるだろう。更にトドメとばかりに終盤ではミステリではお馴染みのネタを使ったどんでん返しが炸裂、意外な探偵役(!)まで登場し唖然となること請け合いである。
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posted at 14:37:12
「キャンディマン」観了。都市伝説キャンディマンの研究をしていた大学院生の周囲で続発する猟奇殺人。一応殺人鬼ホラーなのだけど、あまりそういう感じがしないのは単に恐怖よりも幻想寄りな展開と社会派要素のせいだろう。あとキャンディマンが殺人鬼のデザイン的にいまいちパッとしないのも残念。
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posted at 19:23:05
「壁の中に誰かがいる」観了。病気の母を助けるため悪徳家主の屋敷に忍び込んだ少年の悪夢。これは楽しいお屋敷ホラー。屋敷の全貌が明らかになるにつれ家主夫婦のヤバさが際立つ構成が秀逸で、そこにブラックユーモアとホームホーム・アローン的な痛快さまで加わり他では味わえない魅力となっている。
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posted at 21:40:48