麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2021年08月24日(火)
てにをは「また殺されてしまったのですね、探偵様」読了。名探偵を父に持つ追月朔也は半人前の高校生探偵だが、なぜか行く先々で殺人事件に巻き込まれてしまう。そればかりか毎回殺されては特殊体質によって生き返る朔也に対し優秀な助手リリテアは言う。また殺されてしまったのですね、探偵様――と。
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posted at 23:26:16
ボカロPとして知られる作者による、殺されても生き返る体質の探偵が活躍する全三話構成の連作ミステリ。本作の内容紹介には本格ミステリーとあるけれど、個人的見解から言えば本作は本格ではないと思う。
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posted at 23:27:18
殺されても生き返る探偵という特殊設定にしてもミステリ的必然性はなく、あとがきで作者が言うように難事件を迅速に、かつ楽に解決するためのただの便利装置でしかない。ぶっちゃけ推理の余地は殆どなく、低レベルなダイイング・メッセージやバレバレの真相でお茶を濁しているだけなのはどうかと思う。
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posted at 23:27:33
唯一第三話の「クーロンズ・ホテルの殺人鬼」だけは探偵の特殊体質を活かしたミステリパロディ的シチュエーションコメディでちょっとニヤリとさせてくれるものの、結局ミステリとしてみると無意味な見立て殺人と推理もへったくれもない解決でゲンナリする。
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posted at 23:28:36
とはいえ同じ作者の女学生探偵シリーズのように続けて読んでいればいつかは当たりに出会える可能性もなくはないので(ついでに言うと明らかに続編を意識した終わり方になっている)、2巻以降の出来に期待したい。
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posted at 23:29:01