麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2021年09月16日
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2021年09月16日(木)
平野俊彦「幸福の密室」読了。栃木県芳賀野村の移住推進課に勤務する雨貝愛子が訪れたその村の人々は皆一様に親切で愛想がよく幸福そうに見えた。なぜ彼らはこんなにも幸せそうなのか。愛子がその理由を探るうち村で不審な事故死が相次ぎ、更に二重密室の村役場で彼女の知り合いの他殺体が発見される。
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posted at 00:21:01
「報復の密室」で第13回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞した作者の二作目は入村者は必ず幸福になるという奇妙な村で起こる密室殺人の謎を扱った長編ミステリ。粗筋からは赤川次郎「善人村の村祭」を彷彿とさせるものがあるが本作は本作で作者の本職を活かした独自の真相を作り出している。
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posted at 00:22:10
本作が秀逸なのはなぜ村人達がこんなにも幸せそうなのかというホワイダニットに21世紀本格要素を盛り込んだ点もさることながらそれを大胆にも雪密室という古典的な謎と絡めてしまったことだろう。それによりトリックの成立は勿論、意外な犯人の正体にも一役買っている点はなかなか面白いものがある。
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posted at 00:22:42
前作に比べるとプロットの破天荒さはなりをひそめたものの、その代わり独特な謎と真相が何とも印象深い良作である。あと作品の内容とは全く関係ないが手紙のフォントがかなり読みづらいのが気になった。
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posted at 00:23:16
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