麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2021年09月28日
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2021年09月28日(火)
ポール・アルテ「混沌の王」読了。名門マンスフィールド家の人々は毎年の聖夜に現れて一族の誰かの命を奪うという白面の亡霊「混沌の王」の影に怯えていた。事実、三年前のクリスマスにも当主の息子エドウィンが雪密室の状況で殺されていた。そして交霊会が開かれた夜、新たな雪密室殺人が発生して――。
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posted at 11:31:43
名探偵オーウェン・バーンズシリーズの邦訳第四弾はシリーズの一作目にあたる雪密室物。過去と現在で起きる二つの雪密室殺人と混沌の王の伝説に纏わる不可解な死の連鎖は魅力的だが、謎を魅力的に演出すればするほど真相のガッカリ感が際立つ典型例になってしまっているのが残念。
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posted at 11:32:13
それでも過去の雪密室殺人の方はそれなりに凝っているもののあくまで古典トリックの粋を出ないためどうしても物足りなさは否めない。またラストで明かされる真相にしても意外性を出そうとする努力は買うが読んでいる方としてはやっぱりねとしか思えないため総じて微妙な出来と言わざるを得ないだろう。
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posted at 11:32:42
ポール・アルテ「怪狼フェンリル」読了。雪の降り積もった朝、離れで人妻がフェンリルと呼ばれていた狼に襲われたとしか思えない状況で死んでいるのが発見される話。トリックだけ取り出せばベタとしか言いようがないものながら手がかりの出し方に工夫があり真相が明かされると成る程ねと思える点は○。
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posted at 11:36:48
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