麻里邑圭人
- いいね数 9,797/10,375
- フォロー 1,028 フォロワー 1,647 ツイート 91,937
- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2021年12月02日(木)
原浩「やまのめの六人」読了。嵐の夜「ある仕事」を終えた男たちを乗せた車が土砂崩れに巻き込まれて横転。何とか生還した彼らが逃げ込んだ屋敷は不気味な老婆が支配する恐ろしい館だった。拘束された五人は館からの脱出を試みるが、いつのまにか仲間の中に「化け物」が紛れ込んでいるとわかり……。
タグ:
posted at 12:33:19
「火喰鳥を、喰う」で第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞≪大賞≫を受賞した作者の二作目。迷い込んだ館が殺人鬼の棲家だったというホラーの定番に人狼要素を絡ませた本作は一夜の出来事ということもあり基本的に物語はスピーディーに展開、退屈させる部分が一切ないのがまず好印象。
タグ:
posted at 12:33:43
また章が変わるごとに視点人物も変化し、それによって新事実が明らかになる点も物語のテンポの良さに一役買っている。ただその反面フーダニットとしてみるとそれほど意外性はなく、オチの付け方も定番の粋を出ないが、逆を言えば定番ならではの面白さが堪能できる作品である。
タグ:
posted at 12:34:00
ポール・アルテ「死まで139歩」読了。暗号のような言葉を残しロンドンの夜に消えた女。毎日手紙を運ぶ謎めいた仕事に雇われた男――調査に乗り出したツイスト博士は怪人の電話に導かれ無数の靴に埋もれた郊外の異様な屋敷へと辿り着く。更に埋葬されたはずの屋敷の主人の死体が密室の中に出現し……。
タグ:
posted at 22:18:28
前作から十二年ぶり(!)に刊行される名探偵〈ツイスト博士〉シリーズの長編ミステリ。故殊能将之氏が絶賛したことで知られる本作は謎だけならシリーズ中トップクラスで面白いと言えるだろう。実際殊能氏も「前半だけなら最高傑作かも」というコメントを残している。
タグ:
posted at 22:18:55
そして問題はその真相だが……正直「そうはならんやろ」という○川ぶくぶ絵が脳内再生されるくらい動機がおかしい。こんな動機でここまでやるやつはいないと断言してもいい。だが一周回ってこの動機と事件の乖離っぷりが面白いかも……と思い始めたら最後、本作のことを愛おしくて堪らなくなるだろう。
タグ:
posted at 22:19:26
本作は一見バラバラに思える複数の謎が綺麗に一つに繋がるどころか、むしろ繋がるはずがないのに無理やり繋ぎ合わせてしまった、その無茶ぶりを楽しむくらいの心意気で読むべき極めて取り扱い注意な作品である。なお法月綸太郎氏による解説は殊能ファン必見である。
タグ:
posted at 22:19:45
香吹茂之「女神家の一族」〈第5話〉読了。てっきり拷問からそのまま謎解きになだれ込むかと思いきや、ほぼまるまる一話使った回想回だった(そしてナンパ男が逆に掘られるのには笑ったw)。とはいえ、そんな回想を交えた展開の中にも謎解きに絡んできそうなキーワードが出てくるので油断ならない。 pic.twitter.com/su589HSyFF
タグ:
posted at 23:00:52