麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2021年12月22日(水)
久住四季「異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 嗜虐の拷問官」読了。莉花が本庁捜査一課に異動となった矢先に都内で発見された死体は車により執拗に手足だけを轢き潰されていた。最初は被害者の身許から私刑と見られたが、阿良谷静は目に釘を刺す別の殺人事件を挙げ、同一犯による快楽殺人だと指摘する。
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posted at 11:58:25
女性刑事・氷膳莉花が未決死刑囚で天才的な犯罪心理学者・阿良谷静の協力のもと連続猟奇殺人犯を追うシリーズの三作目。今回のテーマは拷問ということでなぜ犯人が被害者に拷問を繰り返すのかその動機に目がいきがちだが、本作最大の見所は実はそこではなくフーダニットにこそある。
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posted at 11:58:47
拷問を繰り返す動機に関しては中盤であっさり判明するのだが、その過程で焦点となるある手記や主人公が見聞きした出来事を手掛かりに綱渡りのロジックを駆使して意外な犯人を浮かび上がらせる終盤の展開は正に本格ミステリの醍醐味と言っていいだろう。
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posted at 11:59:05
本作は作者の本格ミステリは好きだけど、このシリーズのサイコサスペンス的なノリはちょっと……と敬遠していた読者にこそぜひ読んでもらいたい、フーダニット本格の佳作である。
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posted at 11:59:21
「ザ・リッパー」観了。NYで次々と若い女を惨殺するアヒル声の殺人鬼の正体に迫るジャッロ物。残虐な殺人描写とエロスが交錯する実にフルチらしい作品ながら物語としては一部謎は残るが破綻なく纏まっているのが意外。また殺人鬼の正体に関してはあのシーンをどう捉えるかで評価が分かれるところか。
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posted at 23:26:07