麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2022年02月04日
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2022年02月04日(金)
鴨崎暖炉「密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック」読了。世間で密室殺人が激増する中、著名なミステリ作家が遺したホテル「雪白館」で密室殺人が起きた。館に通じる唯一の橋が落とされ孤立した状況で凶行が繰り返される。現場はいずれも密室、死体の傍らには奇妙なトランプが残されていて――。
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posted at 16:06:30
第20回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作。本作が面白いのは現場が密室である限りは無罪であることが担保された世界を作り上げたことでありそれにより密室の必然性を気にせず好きなだけ密室トリックを盛り込めるという点ではある意味「密室殺人ゲーム」と似ているかもしれない。
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posted at 16:06:53
しかしながらその肝心な密室トリックはバリエーションこそあるもののいかんせん質より量の感が否めず、中には前例があるものも混じっている点が難。加えて一つ一つの事件にしてもただ詰め込まれているだけで、最終的にそれらが有機的に繋がるという訳でもないのも好みが分かれるかもしれない。
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posted at 16:07:12
どちらかというと本作はトリックより犯人当てのロジックの方に見るべきものがあり特に終盤のロジックにおいてある印象に残る伏線を張ることで説得力を高めている点は○。また密室という趣向に青春小説要素を絡めたことで独特な物語に仕上がっており全体的に見れば良い意味で意欲作と言っていいだろう。
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posted at 16:07:36
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