麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2022年03月09日(水)
そのためせっかくのどんでん返しもどこか消化不良に感じてしまうきらいがあるが、展開自体はスピーディーかつ一気に読ませてくれるので本格に特に拘らなければ普通に楽しめる作品である。
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posted at 22:48:18
但し東條のための事件の割にそこへの絡ませ方がやや雑だし、本格ミステリーのレーベルから出ている作品であるにも拘わらず本格として作り込んでほしいところが作り込まれていない、ただのサイコサスペンスで終わってしまっているのが残念。
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posted at 22:47:40
私立探偵・槙野康平と鉄仮面と渾名される女性刑事・東條有紀が活躍するシリーズの七作目。しかしながら今回槙野の方はほとんど出番がなく、徹頭徹尾東條メインの、言うなれば東條のための事件というべき内容に仕上がっている。
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posted at 22:47:15
吉田恭教「四面の阿修羅」読了。晴海ふ頭近くの空き地で発見された男性のバラバラ死体は司法解剖の結果、生きたまま四肢と首を切断されたことが判明した。しかも頭部には「生ゴミ」の貼り紙が――。事件の真相に迫る捜査一課長谷川班のエース・東條有紀はやがて彼女と深く関わるある事実に辿り着く。
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posted at 22:46:56
その上で物語の持つ力を印象付ける結末は、現実と虚構が入り乱れるメタミステリの一つの形と言えるだろう。「犬を飼う」のネタが昨年出た某国内ミステリと被っているのがやや気になるものの、それを差し引いても本作は「そして、海の泡になる」と同様、物語のあり方について考えさせられる佳作である。
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posted at 00:40:40
本作で言えばそれは共感だ。本作では作中作と現実の物語を通して様々な形の共感が描かれているが、最終的に作中作の読者である女性編集者もまた「長い午後」の意想外なオチと自分を取り巻く状況を照らし合わせて、ある共感へと辿り着く。
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posted at 00:40:13
七年という時を隔てて投稿された同じ作者の小説「犬を飼う」「長い午後」の二編を作中作として挿入する一方で、それを読む女性編集者の心情を描いた長編ミステリ。この手の「作中作」ミステリの読みどころと言えば、やはり作中作が現実の物語にどう関わってくるかという点だろう。
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posted at 00:39:19
葉真中顕「ロング・アフタヌーン」読了。ある日新央出版の編集者・葛城梨帆の元に届いた原稿は以前新人賞で落選した志村多恵からのものだった。学生時代の友人が時を経て再会するところから始まった物語はいつしか殺意を帯びていき、やがてそれは梨帆自身の忘れられない出来事とリンクし始める......。
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posted at 00:37:55