麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2022年03月17日(木)
ただそれらと比べると第1話のみがやや普通の出来なのが惜しまれるが、それを差し引いても本作が作者の本領を活かしつつ、同時にアリバイ崩しの新機軸にも挑んだ前作以上の傑作であるのは間違いないだろう。
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posted at 09:14:29
連作のトリを飾る第5話にしても探偵役の時乃が初めてのアリバイ崩しに挑んだ高校生時代の事件という内容もいいが、その内容そのものが事件のミスディレクションになっている点と単純ながらも盲点をついた気付きのポイントも巧く決まっている。
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posted at 09:11:07
また第3話はこのシリーズのお約束を逆手に取ったアリバイの構図が見事。そして第4話は一人の犯人が二つの事件のどちらかを実行したとするともう片方が不可能になってしまう二律背反のアリバイという謎が魅力的なのもさることながら設定を活かした気付きのポイントが素晴らしい。
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posted at 09:10:46
個人的に良かったのがパーティ出席者五百人が証人となった政治家のアリバイを崩す第2話、容疑者の親族三人がもつ鉄壁のアリバイに挑む第3話、二律背反のアリバイを扱った第4話で、第2話は可能性を徹底的に潰した後でそれを可能にさせる逆転の発想とそれを踏まえた第二の殺人の鬼畜な動機が○。
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posted at 09:10:20
時計店の女店主が安楽椅子形式で難事件のアリバイ崩しに挑む連作ミステリシリーズの二作目。前作が七編収録だったのに対し今回は五編と少なめながらその出来は前作以上と言っていいだろう。特に今回の収録作の半数以上が前作のパターン崩しを意図的にやっており、しかもそれが功を奏しているのがいい。
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posted at 09:10:00
大山誠一郎「時計屋探偵の冒険 アリバイ崩し承ります2」読了。湖に沈められた車のアリバイ、パーティ出席者五百人が証人となった政治家のアリバイ、容疑者の親族三人がもつ鉄壁のアリバイ、二律背反のアリバイ……今日も新米刑事の僕は美谷時計店の店主・時乃に難事件のアリバイ崩しを依頼する。
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posted at 09:07:48