麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2022年06月30日(木)
そういった部分だけ取り出せば在りし日のメフィスト賞受賞作を彷彿とさせるものの肝心のトリックの方でも抜かりはなく作者らしい物理トリックもさることながらラスト一文で明かされる事実にはあっと驚くと同時に某ミステリパロディ漫画の「やることが多すぎる」犯人の図を思い出す人もいるに違いない。
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posted at 01:25:21
もっと言えば粗筋に書かれている「なぜ/誰に/何のために殺されるのか?」がなかなかのクセモノで、特に「なぜ」に関しては本格ミステリを拗らせた人間にしか出てこない発想であるため正直怒るか笑うか、その人の本格ミステリに対する価値観が問われるところだろう。
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作者久々の長編ミステリ。雪に閉ざされた館で本格ミステリ作家たちが次々と不可能状況で殺されていくというその展開はいかにも正統派本格ミステリらしいが、それも第二の殺人である作品のタイトルが挙がった瞬間、北山作品をある程度読んでいる人であれば本作の趣向に何となく思い当たるかもしれない。
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posted at 00:56:58
北山猛邦「月灯館殺人事件」読了。「本格ミステリの神」と謳われる作家・天神人が統べる館「月灯館」。その館に本格ミステリ作家たちが集められし時、【本格ミステリ作家における七つの大罪】が読み上げられ、連続密室殺人の幕が切って落とされる。作家たちはなぜ/誰に/何のために殺されるのか?
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posted at 00:56:00
リモート飲み会に焦点を当てたこの短編はタイトルにもある通り設定を活かした「奸計」が幾重にも仕掛けられており、人によっては国内作家Uの某作を彷彿とさせる好編である。そしてトリを飾る「♯拡散希望」に至っては人間の闇を感じさせる大胆な奇想が炸裂、必ずや読む者を唖然とさせてくれるだろう。
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posted at 00:55:33
本作に寄せられた推薦文のうち例えば有栖川有栖は〈「騙されて驚くためにミステリを読む」という読者に恰好の贈り物。〉と書いているがミステリを読み慣れている人が読めば三編目くらいまではだいたいオチの見当がつくかもしれない。だが個人的な見解としては四編目の「三角奸計」から話が違ってくる。
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posted at 00:55:19
第74回日本推理作家協会賞受賞作「♯拡散希望」含む作者初のミステリ短編集。これまで作者が発表した長編作品にもVRやドローンといった現代的なギミックが効果的に仕掛けとして使われていたが今回はそれがより身近なものから選ばれており、その分これまで以上に受け入れられやすい内容と言えるだろう。
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posted at 00:55:02
結城真一郎「♯真相をお話しします」読了。家庭教師の派遣サービス業に従事する大学生がある家族の異変に気付く「惨者面談」、子供が四人しかいない島で僕らが「YouTuber」になることを決意するもある事件を境に島の人達がよそよそしくなっていく「♯拡散希望」など「どんでん返し」に拘った五編収録。
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posted at 00:54:42