麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2022年09月16日(金)
そして何より本作が秀逸なのはこの舞台を選んだ必然性であり、それが前述した名探偵テーマと結び付き、最後の最後で○○○○に象徴される究極のホワイダニットを読者に突き付けるのが最高にクールの一言に尽きる。本作は前作から更に完成度を上げた、現時点での作者の最高傑作である。
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posted at 22:43:00
というのも仮に最初の推理で終わったとしても充分良作レベルなのに、そこから推理のビルド&スクラップが展開されるにつれ、意外なところから伏線を回収するだけでなくロジックに奇想まで取り込んで確実に秀作レベル、傑作レベルと段階を経て推理の凄みが増しているのがよく分かるのだ。
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posted at 22:42:43
だがそれ以上に見所なのは帯にも書かれている「圧巻の解決編150ページ!」であり、そこではカルト教団の信仰をロジックで覆すべく作者お馴染みの多重推理が展開するわけだが、これがなかなかどうして、いつも以上に凄まじい切れ味で畏れ入る。
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posted at 22:42:03
「名探偵のはらわた」に続く名探偵をテーマにしたシリーズの二作目。といっても物語としての直接的な繋がりはないので本作から読んでも特に問題はない。それはさておき前作が連作だったのに対し本作は長編で、ある意味タイムリーな(?)カルト教団の本拠地で続発する不可能犯罪の謎で魅せてくれる。
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posted at 22:41:28
白井智之「名探偵のいけにえ」読了。病気も怪我も存在せず失われた四肢さえ蘇る奇蹟の楽園ジョーデンタウン。調査に赴いたまま戻らない助手を心配して教団の本拠地に乗り込んだ探偵・大塒はそこで次々と不可能状況下で起きる連続殺人に遭遇する。奇蹟を信じる人々に現実世界のロジックは通用するのか?
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posted at 22:41:05