麻里邑圭人
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- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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» 2022年11月02日
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2022年11月02日(水)
配り手を突き止めるロジック自体はそれほど凝ったものではないものの、さりげない伏線の張り方とストーリーテリングによるミスディレクションはこの作者らしい巧さを感じさせる。と同時にトリカブトを切り札と呼ぶしかなかった少女たちの切実な想いが印象深い良作である。
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posted at 22:57:23
とはいえそこに辿り着くのはだいぶ先の話であり、物語のほとんどはトリカブトが齎す不穏な空気感を描くことに費やされているが、その一方で時折思い出したように本作のダブル探偵という特性を活かした意外性を入れることで物語に緩急をつけるのを忘れない姿勢は○。
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posted at 22:56:43
図書委員の堀川次郎と松倉詩門が日常の謎を解き明かす青春ミステリの連作「本と鍵の季節」の続編はトリカブトを巡る長編ミステリ。トリカブトといっても本作が扱うのはどうやって毒薬を飲ませたのかのハウダニットではなく、トリカブトを栞にしてばらまいている犯人もとい配り手を探すフーダニットだ。
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posted at 22:56:16
米澤穂信「栞と嘘の季節」読了。高校で図書委員を務める堀川次郎と松倉詩門はある時、図書室に返却された本の中に押し花の栞が挟まっているのを見つける。その花は猛毒のトリカブトだった。やがて男性教師が中毒で救急搬送される事件が発生。誰が教師を殺そうとしたのか。そして次は誰が狙われるのか。
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posted at 22:54:27
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