麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2022年12月08日(木)
加えてなぜ犯人が毎回現場にジグソーパズルをばらまくのかという謎がシンプルながらも良く練られており前述した事件の構図と相俟ってミステリ好きであるほど罠にハマりやすいのではないだろうか。尤も警察の捜査のみで進む構成はやや単調かもしれないがパズラー好きならばぜひ挑んでほしい傑作である。
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posted at 17:47:16
それでいて動機に囚われない論理的思考によって犯人を突き止めつつも決して動機をないがしろにしているわけではなく、それどころかジグソーパズルを効果的に使うことで動機に纏わるある人物の心の闇をまざまざと印象付ける技巧が実に秀逸。
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posted at 17:47:00
故に読者は第3章の結末の時点で探偵役の更科ニッキ同様真相に気付いていてしかるべきであると作者に挑発されているわけだが如何せん本作はパズラーとしてみるとかなりの曲者であり、特に連続殺人であるという事実を逆手に取って本質を見誤らせる事件の構図が意地が悪いくらいに良くできている。
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posted at 17:46:42
作者の看板探偵の一人・更科丹希こと更科ニッキ初登場の長編ミステリ。まず冒頭で作者は本作のことをジグソーパズル小説と称し「第3章の結末まででこの犯人捜しのジグソーパズルは一とおり完成される運びとなる」と語っているが、これは言うなれば本作が純粋パズラーであるという宣言に他ならない。
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posted at 17:46:22
平石貴樹「笑ってジグソー、殺してパズル」読了。ジグソーパズル連盟日本支部長で三興グループのオーナーでもある興津華子の死を皮切りに富豪興津家で三度惨劇が起こる。現場にはなぜか必ずジグソーパズルがばらまかれていた。若き法務省特別調査官・更科丹希が動機に囚われない論理的思考で謎を解く。
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posted at 17:45:39