麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2023年01月06日(金)
そして何よりも本作の祖父と孫娘の関係は勿論、それを取り巻く善人たちが織り成す物語は読んでいて実に心地よく、前述したミステリとしての弱さに目を瞑れば連作らしい着地の決まった快作である。
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posted at 23:25:58
だがその反面、肝心の謎解きがショボかったり定番の域を出ていなかったりと、作者のミステリ愛が伝われば伝わるほど本作のミステリとしての弱さが際立ってしまうのが残念。とはいえ最後の事件の謎解きはそれなりに見応えがあり、特に探偵役の設定をも巧く取り込んでいるのは○。
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posted at 23:25:04
例えば本作で扱われる事件は密室や人間消失、幻の女探しなど割りとミステリ度が高いものが揃っているし、瀬戸川猛資やカー、古畑任三郎などの名前が次々と挙がる登場人物たちのミステリ談義からは作者のミステリ愛が伝わってきて何とも微笑ましい気持ちになることだろう。
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posted at 23:24:29
第21回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作。本作は幻視や記憶障害といった症状の現れるレビー小体型認知症を患った老人を安楽椅子探偵に据えた連作ミステリである一方で元々鮎川哲也賞の最終候補に残った作品だけあって本格ミステリファンが惹かれる要素が作中に多々見受けられる。
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posted at 23:23:59
小西マサテル「名探偵のままでいて」読了。小学校の元校長で切れ者の祖父は現在レビー小体型認知症を患い介護を受けていた。だが孫娘の楓が遭遇した密室殺人や人間消失などの話をすると忽ち祖父は名探偵となり鮮やかに謎を解き明かしてみせる。そんなある日、楓の人生に関わる重大な事件が起きて……。
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posted at 23:23:07