麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2023年05月24日(水)
相変わらずコンパクトなページ数にも拘わらずこれだけの仕掛けを盛り込んでみせる手腕もさることながら、今回は仕掛けの一部を巧く動機に絡めてオチに繋げている点も○。本作はある意味、綾辻行人と有栖川有栖と上木らいちが同時に楽しめる、何とも趣向が盛り沢山な佳作である。
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posted at 23:57:44
加えて本作には有栖川有栖の推薦文が寄せられているが、その理由があまりにもマニアック過ぎて笑ってしまう。更に本作には作者の看板探偵である上木らいちシリーズを彷彿とさせる要素もあり、シリアス展開に隠れてしれっとそれをやってのけている点は実に大胆不敵の一言に尽きる。
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posted at 23:57:43
未解決事件に端を発するデスゲームの行方を描いたノンシリーズ物の長編ミステリ。本作のタイトルの一部にもなっているデスゲームの舞台から綾辻行人「迷路館の殺人」を思い浮かべる人もいるかもしれないが、実際本作に盛り込まれている仕掛けや構成はそれっぽいと言えるだろう。
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posted at 23:57:42
早坂吝「しおかぜ市一家殺害事件あるいは迷宮牢の殺人」読了。女名探偵の死宮遊歩が目を覚ますと、迷宮牢にいた。姿を見せないゲームマスターは六つの未解決事件の犯人を集めたと言うがここにいるのは七人の男女。全員が自身の潔白を訴える中、一人また一人と殺されていく。ゲームマスターの目的は?
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posted at 23:57:41
なお書き下ろしの「ロックトルーム・ブギーマン」は密室の独特な使い方に面白さはあるものの文章のあまりの酷さがそれを帳消しにするくらい足を引っ張っているのが難。とはいえ前述した「悪運が来たりて〜」と「フーダニット・リセプション」の二編だけでも充分元が取れる作品集である。
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posted at 01:08:10
次点はひょんなことから神のご加護がついた殺人犯がスーパー偶然の連続で罪から逃れてしまうラッキーマン倒叙物(?)「悪運が来たりて笛を吹く」で、ファイナルデスティネーション並の偶然の連鎖に変な笑いが出ること請け合いである。
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posted at 01:05:13
ベストはやはりコーヒーをこぼしたことで所々判読不能になったミステリの解決編を読んで特定のワードと犯人を推理する「フーダニット・リセプション 名探偵粍島桁郎、虫に食われる」で、まさかのクロスワードパズルと犯人当てを両立させてしまった点は実に画期的と言わざるを得ない。
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posted at 01:05:12
作者のノンシリーズ物五編を収録した短編集。全体的に作者らしい変な仕掛けが目立つが残念ながらそれも五編中二編が空回りしている印象が否めない。だがその反面、仕掛けがぴったりハマればこの作者にしか書けないシュールな面白さが堪能できるだろう。
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posted at 01:05:12
森川智喜「動くはずのない死体 森川智喜短編集」読了。ドレスをズタズタにした犯人が出入りした手段、 虫食いだらけの解決編を前後の文章から推理、殺したはずの夫が動く謎、超常的な力で殺人罪から逃れる男、そして瞬間移動能力者が起こした読者への挑戦状付き密室殺人……五つの奇妙な謎の真相は?
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posted at 01:05:11