麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2011年01月04日(火)
個人的に気に入ったのは「憎らしい絵本」「寝耳にイヤリング」「ピンク・パンティ2」の三編で特に「ピンク・パンティ2」は下着泥棒と殺人事件が絶妙な繋がりを見せるエロとパズラーが融合したエロミスの秀作である――「六法全書よりきみのパンティの方がよっぽど興味深いよ」(本文P64より抜粋)
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posted at 18:39:32
しかしながら、そんな見かけとは裏腹に内容は上質なパズラーなのだから恐れ入る。前に読んだ「閉塞回路」もそうだったが本作には美女の他にもう一つアリバイというテーマがある。と言っても、よくある地道なアリバイ崩しは一切なく各編「そうきたか」と唸ること請け合いの多彩な料理法で魅せてくれる。
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posted at 18:38:04
海渡英祐「美女が八人死体が七つ」読了。本作は自惚れ屋で女にからきし弱い司法試験の万年落第生兼法律事務所の調査員、早瀬邦彦が探偵役を務める連作ミステリ短編集である。タイトルにある通り本作で起こる事件は全て美女絡み、加えて探偵役が探偵役なので、その語り口は実に軽妙だ。
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posted at 18:36:55
2011年01月01日(土)
しかしながら本作はそれで幕を下ろすことなく次第にラノベ的な展開へと発展していく。もしかしたら一部のミステリ読者はそこにミステリとラノベの違いを見出だし興ざめするかもしれない。ただ本作の場合ミステリとしての部分にちゃんと意味を持たせているので個人的にはこれはこれでアリなように思う。
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posted at 17:05:53
本作を読んで思い出すのは、京極夏彦の「百鬼夜行」シリーズだ。ザシキワラシを巡る事件に対し、主人公が行う謎解きは正に「憑き物落とし」そのものと言っていいだろう。さりげなく語られた事実の一つ一つが重大な伏線となって真相という絵を描いていく様子はミステリとして極めて秀逸である。
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posted at 17:04:47
田代裕彦「セカイのスキマ」読了。麻我部中央英森学園に入学した小澤哲はひょんなことから迷い込んだオカルト同好会「四つ辻の会」は一部から妖怪退治の専門として知られていた。たまたま哲がいる時に「四つ辻の会」にやって来た少女は悲痛な声でこう訴えかける。「ザシキワラシを退治して下さい!」
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posted at 17:03:26
そして最終的に生存者は二人だけとなり、さあ犯人はどっちだ?そしてその犯行方法は?という所で物語は「ええー!?」という結末を迎える。アレ系の幕引きをやりたかったにしてもこれは幾らなんでも強引過ぎ、というか色々消化不良のものが多すぎる。本作は読了後悶々とすること請け合いの作品である。
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posted at 11:33:10
本作は一応クローズド・サークル物に当たるだろう。廃坑に伝わる血生臭い歴史が語られた後に起こる、不可能況下での殺人事件。メンバーの一人が密室で額に矢が刺さった死体となって発見されたのだ。その後も不可解な殺人は連続し、話は否が応でも盛り上がっていく。
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posted at 11:31:04
草野唯雄「死霊鉱山」読了。冬山の登山中に猛吹雪に遭った男女五名は命からがら廃坑になった鉱山事務所に避難する。早速暖をとるべく燃やせるものを求めて坑道に入った彼らはそこで進路を遮断する禁柵を見付けるが背に腹は変えられぬとこれを破ってしまう。そしてそれを機に一人ずつ殺されていき……。
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posted at 11:30:08