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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2014年04月26日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月26日

法条遥「リアクト」読了。1992年秋、西暦3000年からきたタイムパトロールの少女ホタルは過去が見える能力者・坂口霞との遭遇を機に岡部蛍という作家が書いたSF小説「リライト」に疑問を抱く。作中で2年4組の同級会が開かれた2000年に向かったホタルは恐るべき真実に近付いていく。

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posted at 17:08:16

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月26日

「リライト」から始まるシリーズ三作目である本作は前作「リビジョン」よりも密接に過去作に絡んだ内容となっている。核となるネタ自体はシンプルというか、恐らく本作は出版に纏わるあるネタから話を膨らませたと思われるが、そこからこれだけ複雑な物語が作り出せるのは素直に感心させられる。

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posted at 17:08:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月26日

だがその一方で前二作の設定に縛られ過ぎて話に広がりがあまり感じられない、言い換えれば物語として非常に窮屈な印象が否めないのが難。一部では本作が最終作という話もあるが、確かに展開的にはこれが限界なのではないだろうか。

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posted at 17:09:13

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月26日

八重野統摩「犯罪者書館アレクサンドリア~殺人鬼はパピルスの森にいる~」読了。殺し屋を始めとする反社会的な人間だけが利用する犯罪者書館。その店でひょんなことから働くことになった大学生・神田六彦だったが、その一方でシャーロック・ホームズを名乗る殺人鬼によって常連客が消され始めていた。

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posted at 17:09:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月26日

一言でいえば、アンダーグラウンド版「ビブリア古書堂」。「さらば愛しき女よ」「女には向かない職業」といった作品に纏わる常連客の謎を主人公の六彦が解き明かしていく。あとがきで作者は本格ミステリを書こうとしたらNGが出たと語っているが、謎解きのプロセスは充分本格の範疇ではあると思う。

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posted at 17:10:01

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月26日

特に感心したのは絵画盗難に加担する理由に迫る二章で、「女には向かない職業」のあるシーンを絶妙な気付きとして活かしている点が秀逸。メインであるシャーロック・ホームズの事件に関しては前例のあるトリックを使っているのが難だが、構図がそれを巧く補っている。

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posted at 17:10:15

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月26日

また動機に関してはキャラの掘り下げが足りないためにイマイチ説得力がないのが残念。とはいえキャラ小説としてはなかなか面白いし、ミステリ読みの琴線に触れる部分もあるので、両方に興味がある人は読んでみてもいいかもしれない。

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posted at 17:10:30

2014年04月29日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月29日

笹沢左保「愛人岬」読了。古手川香織は不倫相手の水沼雄介との初めての旅行に浮かれていた。だが、その旅行先である天橋立と差ほど離れていない犬ヶ岬で雄介の友人・杉森と評論家・高峰の妻・三千代が相次いで殺害され、雄介に殺人の嫌疑がかけられる。だが犯行時刻、雄介は密室に監禁状態にあった。

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posted at 17:39:21

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月29日

犯行時刻に容疑者が密室に監禁されているシチュエーションというと土屋隆夫の某作を思い出すが、本作にはそれとは全く異なる仕掛けを用いられている。むしろトリックそのものよりもその伏線が秀逸な作品で、真相が明かされた途端、まさかアレがそうだったのかと驚かされることだろう。

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posted at 17:39:35

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月29日

また本作はヒロインが真相に至るまでの過程が愛人という立場を活かして巧く描かれており、特に終盤、気付きの一つでもあったある愛の形と対比させることで、結末の無常感を際立たせているのが素晴らしい。本作はこの設定ならではのアリバイ崩しが楽しめる良作である。

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posted at 17:39:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月29日

森雅裕「画狂人ラプソディ」読了。芸大教授の七裂が研究室で殺害された。奇妙なことに発見同時、現場は水浸しだった。芸大生二人組・亀浦と歌川は事件に「富嶽三十六景」に隠された埋蔵金の謎が関わっていることを知り調査に乗り出すが、その矢先に七裂の娘、奈津子が失踪。やがて第二の事件が……。

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posted at 17:40:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月29日

青春ミステリの秀作。埋蔵金探しはあくまで一要素に過ぎず、メインは芸大生たちが織り成す青春パートにある。そして何より本作が優れているのはその青春部分がミステリとしてもきちんと活かされている点であり、それが最終的に結末の苦さにも繋がっている。

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posted at 17:40:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月29日

ミステリとして秀逸なのは第二の事件におけるロジックと第三の事件における意外な伏線、そして終盤で明らかになる構図だろう。蘊蓄部分に硬さが残るのが難だが、それを差し引いても青春ミステリ好きであればこの苦さを味わう価値はあると思う。

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posted at 17:40:57

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