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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2015年01月29日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月29日

一言でいえば、昔の作品を雰囲気だけ再現したような感があり、個人的には非常に残念な出来だった。

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posted at 23:56:08

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月29日

うーん……作者曰く、本作は読者が望む物語を意識したとのことだが、確かにリアリティを排除したような軽いノリと最後に明かされる重い事実は「片眼の猿」を思わせる。但し「片眼の猿」と違って登場人物の行動には終始疑問が付き纏うし、真相も意外性に乏しいと言わざるを得ない。

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posted at 23:55:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月29日

道尾秀介「透明カメレオン」読了。冴えない容姿だが魅力的な声を持つ恭太郎は、その特技を生かしラジオでパーソナリティーを務めていた。そんな彼がある日、行きつけのバーで仲間たちと語らっていると不審な音と共にびしょ濡れの美女が迷い込んでくる。それこそが奇妙な殺人計画の始まりだった。

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posted at 23:54:17

2015年01月28日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月28日

全体的に設定を上手く使ってはいるものの意外性に乏しく、どちらかというと物語に違和感なく溶け込ませることに注力した感がある。ミステリ的展開になってから明らかに物語のテンポが悪くなっているのが気になるが、そこに目を瞑りさえすれば痛快な海賊小説として楽しめる作品である。

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posted at 22:29:56

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月28日

「夜の床屋」でデビューした作者の二作目は個性豊かな海賊たちが登場する海洋冒険ミステリ。「宝島」を謳っているだけあって冒険小説としてはかなり面白い作品に仕上がっているが、その反面ミステリとしてみると些か不満が残る。

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posted at 22:28:25

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月28日

沢村浩輔「北半球の南十字星」読了。海軍提督バロウズが海賊連合〈南十字星〉の首魁リスターに誘拐された。提督の救出を命じられたアラン大尉はかつての名優ソープと共に海賊に変装し〈南十字星〉への接近を試みる。だがそんな彼を待っていたのは大海賊が遺した幻の財宝捜しと孤島での連続殺人だった。

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posted at 22:28:06

2015年01月20日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月20日

とはいえ物語としてはちゃんと纏まってはいるので、過度な期待はせず、あくまで雰囲気だけを楽しむのが吉な作品である。

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posted at 22:34:02

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月20日

ではミステリとしてはどうかと言うと、密室殺人の検証はそれなりに頑張っていると思うが、いかんせん肝心の真相がショボすぎる。また帯の選評を見るとだいたいが文体や作品世界への拘りを誉めているが、作中作はともかく、ラノベ文体が作品世界に合っているとはあまり思えなかった。

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posted at 22:33:53

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月20日

旧字体で書かれた怪奇小説『サナキの森』とラノベ文体によるヒロイン視点の物語が交互に展開する本作は内容紹介をみるとホラーミステリーとあるが、正直ホラー部分はミステリを盛り上げる装飾に過ぎず、三津田信三のような作品だと思って読むとかなりガッカリすることになるだろう。

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posted at 22:33:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月20日

彩藤アザミ「サナキの森」読了。売れない小説家だった祖父が遺した手紙に従い遠野を訪れた私は、そこで八十年前に旧家で起きた猟奇密室殺人事件を知る。しかもそれは祖父の怪奇小説『サナキの森』に出てくる呪いによる殺人に酷似していた。これは偶然の一致なのか? 第一回新潮ミステリー大賞受賞作。

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posted at 22:33:09

2015年01月18日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月18日

派手さはないが、タイトルの意味がわかるラストなど滋味溢れる作品である。

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posted at 17:19:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月18日

とはいえ、山根の秘書・深尾と兵庫県警の浅野警部による地道な捜査が平行して進む本作の展開は、ややもすると退屈に感じられるかもしれない。だが逆を言えば、その地道な捜査だからこそ丁寧に事件を掘り下げることができ、かつ最終的に意外な真相を浮き彫りにすることができたのだと思う。

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posted at 17:19:38

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月18日

事件の構図とミスディレクションで魅せる良作。アリバイトリック自体は極めて単純だが、本作が優れているのはそのアリバイトリックが何なのかすら気付かせない隠蔽の技巧であり、それに気付くと同時に明らかになる犯罪計画の全貌はなかなか強烈なものがある。

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posted at 17:19:15

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月18日

陳舜臣「影は崩れた」読了。太平産業の山根会長が別荘で殺された。ベランダでうたた寝をしている時に麻縄を首に巻かれて吊り上げられたのだ。更に山根の回りでは彼の友人が四人も変死していた。やがて捜査線上に山根の隣に別荘を持つ老人の娘婿・望月の名が浮かび、警察は彼のアリバイを追うが……。

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posted at 17:18:58

2015年01月17日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月17日

毒殺物の秀作。トリックは単純だが実演された時のインパクトはなかなかだし何よりも犯人が正体を現す演出と人物描写を逆手にとった気付きが秀逸。また探偵の策士ぶりも素晴らしいがそれをヒロインとの恋愛模様にも活かした点が心憎い。ミステリとしては勿論、物語としても配慮が行き届いた作品である。

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posted at 20:29:10

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月17日

陳舜臣「弓の部屋」読了。異人館のボウ・ルーム(弓の部屋)にて花火の見物中に殺人事件が起こった。被害者は使用人の山中で、彼は電灯が消えた一瞬の隙をついて毒殺されたのだ。室内にいた八人のうち誰が被害者の飲み物に毒を入れたのか? 捜査が進むにつれて八人の過去が次々と明らかになっていく。

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posted at 20:28:56

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月17日

その中でも割と成功しているのは「なぜ完璧のアリバイを容疑者は否定したのか」を扱った第三話で、人物描写を利用した目眩ましが○。「なぜ自殺に見せかけられる犯罪を他殺にしたのか」を扱った第一話もある特殊知識に目を瞑りさえすれば、論理のアクロバットとしては面白いと思う。

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posted at 20:28:32

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月17日

所謂「変な外人」探偵が活躍する連作ミステリ。各話のタイトルにもなっているホワイダニットは魅力的だが、だからといって必ずしも真相が優れているわけでもないのが難。

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posted at 20:28:01

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月17日

都筑道夫「キリオン・スレイの生活と推理」読了。なぜ自殺に見せかけられる犯罪を他殺にしたのか。なぜ完璧のアリバイを容疑者は否定したのか。なぜ殺人現場が死体もろとも消失したのか。なぜ密室から凶器だけ消えたのか……剣のつかを意味する名のアメリカ人詩人・キリオン・スレイが六つの謎を解く。

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posted at 20:27:45

2015年01月15日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月15日

また親本で最も面白かった、本編とは一切関係ない(爆)ホラー映画談義が削られているのは残念だったが、代わりに追加されたミステリ映画談義の方がテーマには合っていると思う。偏愛は親本だが、完成度としては文庫版の方を推したい。

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posted at 23:54:02

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月15日

かつて東京創元社から刊行された作品を大幅に加筆修正した文庫版。かなり無茶な真相はそのままだが、今回文庫化されるにあたり伏線がだいぶ追加され、説得力が増しているのは好印象。

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posted at 23:53:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月15日

三津田信三「シェルター 終末の殺人」(文庫版)読了。自称ミステリ作家の富豪・火照陽之助の屋敷を取材で訪れた作家・三津田信三はそこで偶然にも核爆発に遭遇、五人の男女と共に火照の所有するシェルターへと逃げ込んだ。だがシェルターで彼らを待っていたのは極限状況下の連続密室殺人だった。

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posted at 23:53:06

2015年01月13日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月13日

とはいえミステリ的ガジェットは違和感なく作品に取り入れられてるしジンクスの能力当てとしてみればフェアに伏線が張られているのは○。欲をいえばもう一歩踏み込んでジンクスの意外な使い方を見せてほしかったけれどそれは次回作以降に期待したい。本作はラノベミステリ好きなら楽しめる快作である。

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posted at 21:37:58

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月13日

第5回GA文庫大賞優秀賞受賞作はミステリ的ガジェットを活かした異能デスゲーム物。作者がミステリ好きらしく、そこかしこに見られるミステリネタが楽しいが、だからといってガチミステリを期待して読むと少々肩透かしを覚えるかもしれない。

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posted at 21:37:37

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月13日

アダチアタル「ジンクスゲーム」読了。ある条件で発動し命を問答無用で奪い取る能力――ジンクス。そのジンクスを持つ蒼馬は最愛の妹を救うため同じ能力者たちが集うデスゲームに参加を余儀なくされる。勝利条件は連続殺人鬼『毒りんご』の抹殺。蒼馬は自称探偵の鈴蘭と共に『毒りんご』の正体に迫る。

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posted at 21:37:22

2015年01月12日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月12日

一部の例外を除き、全体的に漂うブラックな味わいが嫌いでなければ、是非ともお勧めしたい短編集である。

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posted at 16:36:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月12日

そういったハイブリッド作品では「双頭の影」が最もお気に入りで高額の箱を売る怪しい店の導入部から推理の積み重ねを経て辿り着く意外な解決とゾクリとさせるラスト一行が実に秀逸。そしてこのラスト一行の秀逸さは全編共通であり、中にはありがちなオチでさえもこの一行により化けるのが素晴らしい。

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posted at 16:36:10

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月12日

今邑彩の短編というと基本的に短編の見本のような切れ味鋭いなものが多いが、本作はその中でも選りすぐりを集めた短編集に仕上がっている。収録作のジャンルは多種多様だが、ホラーやファンタジーでもさりげなくミステリ的手法が使われているのが何ともこの作者らしい。

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posted at 16:35:42

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月12日

今邑彩「よもつひらさか」読了。一人で歩いていると死者に会うことがあるという不気味な言い伝えのある坂を巡る表題作を始め、寺の天井に染み出してきた不気味な影の正体に迫る「双頭の影」、日に日に変化していく不思議な絵の虜になる少女を描いた「遠い窓」などバラエティ豊かな十二編を収録。

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posted at 16:35:27

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月12日

故に「マ女」の正体やその動機などに対して意外性を求めるのではなく、むしろ端から予定調和の友情物語を楽しむ大らかな気持ちで読むのが吉な作品である。

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posted at 12:53:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月12日

ジャンプ小説新人賞銀賞受賞作。内容紹介にはホラーサスペンスとあるが、実際にはホラー風味の青春小説でしかなく、ガチホラーを期待するとかなり肩透かしを覚えることになる。この感覚はちょうど「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」をミステリとして読んでしまった時のそれと似ているかもしれない。

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posted at 12:53:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年1月12日

橘雨璃「放課後の魔女」読了。結末を語ったら死ぬ――曰く付きの戯曲を文化祭で演じることになった2年A組。だが文化祭が近づくにつれ校内では「マ女」を名乗る人物による劇をなぞったかのような事件が続発。魔女は燃やす。魔女は沈める。魔女は埋める。そして、迎えた文化祭当日――粛清が始まる。

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posted at 12:52:56

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